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2009年7月

うそはきらい

Ty34huku

「うそはきらい」て言いかた、超カワイイやないか福山さん。

ちょっと細いタイプの、キリンの自販機で発見。
ホントのキャッチコピーは「嘘は嫌いだ」ですよね。
「だ」が入ると入らないとで、こんなに印象が変わるなんて。うふ。

 * * *

それはさておき、昨日はどうやら
ココログさんのメンテナンスということで
アクセスできない状況が、ちょっと続いてたみたいです(汗)。
焦ったお客さんもいらっしゃったかもしれませんね。
ご心配、おかけしました。

いやいや、何よりビビッたのはわたし自身だった!
以前、別のところでやってるブログで
画像がぜんぶ消えちゃったことがありまして
どうもそれは、自分の操作ミスだったらしいのですが
今回も、そうじゃないしらかと思って……。

(゜ロ゜;ひ~!

そのときは、延べ3ヶ月かかって修復したんですよ。
画像をアップさせる、という作業だけなのに。
正直申しますと、あまりにも単調な作業なので
飽きて、途中でサボったんですけどネ(笑)。

ま、今回、そうじゃなくてホントに良かったです。
いちおうバックアップはさ、取ってあるにしてもさ
イチからやり直すなんて面倒くさいことはしたくないも~ん。

 * * *

そうだそうだ、杉下警部とLのコラボとか
Lと真希ちゃんのお話とか、マンガの公開とか
これからいろいろやるなんて、えらそうに宣言してましたが
夏じゅう忙しく、なかなか取りかかれそうにないんです。

創作となると、アタマを切り替えるのに大変で
その世界にどっぷり浸からないと、なかなか話が作れないんです。
いまはちょっとそのアタマを
別のほうに持ってかなきゃならんくて。
コミックスタジオも「練習がてら」なんて、気軽に言ってたのに
その練習をするヒマもなく、仕事に使わねばならんくて。

(゜ロ゜;ひ~~!

なんか、嘘ついたみたいでヤだなあ。
いいわけがましくてヤだなあ。
ごめんなさいね。
いずれはやりますから、ちゃんとやりますから(汗)。

 * * *

じつは昨日は
ネットだけでなく、リアル人生でも大変でした。
朝のテレビ占いで「暴言吐きまくりだから気をつけろ」
みたいなことをいわれていたのだが、まさにそのとおりだった。

注意してるつもりなのに、口から出ること全て暴言。
まるで、悪魔が乗り移ったような暴言。
とてもここでは書けません(汗)。

ついさっきは、お風呂に入ってサッパリしたあとなのに
明朝が大ゴミの収集ということを、ふと思いだし
慌てて暗い坂道を、リサイクルゴミと資源ゴミと、二往復。

(゜ロ゜;ひ~~~!

おまけに、この数日間の高温多湿で
何かちっちゃな生き物が、大量に繁殖したらしく
家にいたら、あちこち咬まれて、もう、かゆくてたまらん。

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ククーシュカ

02

本日、お昼より
何かちっちゃな生き物たちの殲滅作戦を決行予定。
なるべく、お部屋のすみずみにまで
薬剤が行きわたるべく、ただいま準備中です。
パソコンには、忘れないように布をかけなきゃ。

ふと思った。
戦争って、こういう行為を人間に対して行うことなんだねえ。

(゜ロ゜;恐ろしいねえ……。

というわけで、本日は
ずっと、レビュー載せようと思ってたのに
延び延びになってた1本をご紹介。

「ククーシュカ -ラップランドの妖精-」
(2002/ロシア/アレクサンドル・ロゴシュキン監督)

 * * *

第二次世界大戦の末期。
フィンランド最北の地ラップランドでは
ロシア(当時はソビエト連邦)とフィンランドが戦っていた。

フィンランド軍の狙撃兵・ヴェイッコ(ヴィッレ・ハーパサロ)は
非戦闘的な態度をとったことで、罰として
戦場に鎖でつながれ、取り残される。

いっぽうソ連軍の大尉・イワン(ヴィクトル・ブィチコフ)は
軍法会議にかけられるため、連行されていたところを
ソ連軍により誤爆されて、負傷する。

そんなふたりを助けたのは
軍隊に夫を奪われ、ひとりで暮らしていた
サーミ族の女性・アンニ(アンニ=クリスティーナ・ユーソ)。

北欧の広大な自然のなか
フィンランド語、ロシア語、サーミ語という
まるで違う母語を持った敵同士3人の、奇妙な共同生活が始まった……。

 * * *

とにかく、この3人のコミュケーションが
全然とれていないところが、おかしいです。
先日「ウルトラミラクルラブストーリー」
子どもたちの言葉がまったくわからず面白かった
という話をしましたが、まあ、それに通じるものがあります。

だけど、何といってもこれは大人同士の会話です。
通じていないと、かなりの問題が生じます。
(キノコは、キノコはむやみに食べたら、死ぬから)

フィンランド語、ロシア語、サーミ語なんて
わたしらにとっては、まったく聞きなれない言語。
字幕がついてなかったら
それこそ、彼らの話が全然かみあってないことにも
気付かないんだろうなあ、と思ってしまいました。
いやあ、言葉の力はまさに偉大だ。

そんなわけで、ちょっと文句だけども
「ラップランドの妖精」っちゅう
甘々したサブタイトルは、いかがなものかと思うのですよ。
言葉のイメージが、あまりにも強くて
ちょっと的はずれな方向に行っちゃってるみたいな。
フワフワ~、キラキラ~、みたいな(笑)。

実際には、かなりシビアで、地に足のついた力強いお話です。
戦争というものや、人の生きかたについて
じっくりと感じさせるような物語(下ネタも多いぞ)。
アンニが、決して美人ではないのに
コケティッシュで、大らかで
巫女さんの要素もあって、じつに魅力的なヒロイン。

ラップランドの自然と、それと調和して暮らす人の姿は
言葉を越えた、何かの感動をもたらしてくれたような気がします。

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  ククーシュカ ラップランドの妖精@映画生活

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心の指紋

01

本題の前に。

昨夜、TVで放送されてた「エヴァンゲリオン・序」
(正確には、これ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・序」なのね)
というのを見ました。
聞いてたとおりに、美術がスゴイね!
敵の造形は斬新。もちろん地球側の「エヴァ」も斬新。
「ナウシカ」に出てくる巨神兵みたいだ。
あんな猫背の、気色悪いロボット
知らずに見たら、ぜったい敵と思う、敵と思うよ!

……で、お話はと申しますと

(゜ロ゜;さっぱりわがんね。

やはり、予備知識を
「『アメトーーク』エヴァ芸人の巻」だけに頼ったのが
まずかったのでしょうか……。

というわけで(笑)

先日、紹介しました「オー・ブラザー!」と
ゴッチャになって憶えていた
犯罪者が逃避行するロードムービーって
いったい何だったんだろう、と、やたら気になり始め
当時、使っていた手帳などをめくって探して
「これだ!」と思うものを、見つけたんです。

「心の指紋」(1996/アメリカ/マイケル・チミノ監督)

 * * *

マイケル(ウッディ・ハレルソン)は、野心を持つエリート医師。
ある日、彼は16歳の患者ブルー(ジョン・セダ)の担当になる。
ブルーは末期ガンで、前科6犯という凶悪な強盗殺人犯だった。

護送中、ブルーはマイケルを人質にして脱走する。
目指すのは彼の故郷。アリゾナのナヴァホ族居留地だ。
奥地には、ネイテイブアメリカンのあいだに伝わる
聖なる山と湖がある。ブルーの言うことには
その伝説の湖で泳ぐと、あらゆる病が治るというのだ。

逃避行を続けるうちに
マイケルとブルーは、次第に打ち解けあっていく。
そして、ブルーを救うため
やがてはマイケルも犯罪を犯すことになるのだった。

 * * *

……でもね
見つけたときは確かに「これだ!」と思ったのですが
あらすじを検索などで調べて、確かめてみると
何かが……何かが、びみょーに違う気もする……。

わたしには、レビューなどで紹介されている
前半についての記憶がさほどなくて
印象が強いのは、後半のストーリーのほうなんですよね。
(以下、ネタバレご容赦)

ブルーの故郷に到着したマイケルとブルー。
巨大なクレーターのすぐ脇に、ブルーの家はあった。
聞くと、そのクレーターは採掘場の跡なのだという。
大きな爆発事故が起きたことで
土地と人がいっぺんに吹きとばされ、その穴が開いたのだという。

逃亡者であることを隠し
数日間、家族とともに穏やかに過ごすブルー、そしてマイケル。
マイケルは、近所に住む不思議な女性に心をひかれる。
しかし、じつは彼女には人に言えない秘密があるのだった。

やがて追手が迫ることを知り、伝説の湖に向かうマイケルとブルー。

……というお話でええのん?(笑)

この、巨大なクレーターというのが
かなりインパクトがあるシロモノでしてね。
昨夜の「エヴァ」でも、やはりあちこち壊しまくってましたけど
所詮はアニメーションですし、作りものの絵ですから。
いっぽうあのクレーターが、本当に人為的な災害のあとだとしたら
それはもう、ものすごくショックですよ。

たぶん、そのインパクトのせいで
それ以外の記憶が、吹っとんじゃってるのかもしれません。
ひょっとしたら、ぜんっぜん別の映画ということもあり得る(笑)。

もう1回この映画を観てみれば、解決もつくことなのでしょうが
なんか面倒くさいし、それに悔しいしねえ(笑)。

この記事を見て「そのとおり!」とか
「それは全然ちがう映画で、○○ってやつだよ」とか
言ってくれる人が出てきたら、おもしろいかなと思ったので
こうやって、書いてみることにしました。

昨日の「エヴァ」を、わかりやすく解説してくれる人も募集(笑)。

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  心の指紋@映画生活

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間宮兄弟

05

先日、銀行にて、手続き終わるの待ってたら
天井から下がってるTVから
「アリエール」の、新バージョンが流れてきた。
思わず見上げて、そのままジーーーーッと見つめてしまった。

だってだって、草なぎさんスーツ姿!
何やら、出張中という設定らしいのね。
あのCMでは彼、ずっとノーネクタイだったはず。
いままで、わりと自由系の仕事なんだろうな
(編集者とか? デザイナーとか?)と、解釈してたけど
どういう職業の設定なんだろうか。

そして、白いTシャツに着替えた草なぎさんは
お約束どおり、シャツの匂いをかいで
満足したように微笑み
奥さんと、洗剤に、やさしくお礼を言うのでありました……。

えー(笑)、なんで草なぎさんのお話をしたかと申しますと
こんな映画を見たからです。
これって、いわゆる「草食系男子」のお話ですよね(笑)。

「間宮兄弟」(2006/森田芳光 監督)

 * * *

間宮明信(佐々木蔵之介)と間宮徹信(塚地武雅)は
30代半ばの、とってもなかよし兄弟。
明信はビール会社に勤め、徹信は小学校の校務員だ。

マンションにふたりで暮らし、趣味三昧の生活。
それぞれの仕事以外は、ほとんど行動をともにしている。
もちろん、お互いガールフレンドの気配もなし。

ある日ふたりは、ちょっと気になる女性
行きつけのレンタルビデオ店の店員・直美(沢尻エリカ)と
徹信の職場の同僚・依子(常盤貴子)を招いて
カレーパーティーを開くことを決意する。

オクテな彼らの、異性へのアプローチは
果たして成功するのか!?

 * * *

江國香織氏の原作小説が出た2004年や
この映画が発表された、2006年には
まだなかった概念ですが
まさしく、これが「草食系男子」ですよね(笑)。

だって、佐々木さんはまるでラクダですし
塚地さんは、これがまたコビトカバそっくりで
草食どうぶつ以外の、何ものでもありません。
(このふたりって、顔もどこかしら似てる気がしますね
 兄弟っていわれて、ほとんど違和感ナシ)

しかも、かなりおたく度が高い(笑)。
草食系とおたくは、げんみつには違うと思うのですが
かなり重なってる部分はあります。
じつはわたくし、まわりにいるのは
性別や婚歴問わず、こういうおたく系の人間ばっかなんで
とくべつな思い入れを持って、見てしまいました……。

カメラ片手にいつも街をうろついてるやつとか
パソコン自作してるやつとか
カステラの自作に挑戦してるとか
コーヒー豆を煎るとこからやってるとか
温泉マスターの称号を持っているやつとか

個室露天風呂付の部屋に泊まって
ゲイカップルとまちがえられた男子ふたりとか

両親と成人した息子ふたり、計4人で
ファミレスのガチャガチャにハマった一家とか

建築物マニアとか
SMAPマニアとか
YMOマニアとか
映画マニアとか
歴史マニアとか
軍艦マニアとか

いや、あの、自分も含めてそうなんですね。悲しいことに(涙)。
みんなあちこち適当なとこに陣取り、草ばっか食ってるみたいな。
(そういえば、話が最初に戻るけど
 草なぎさんご自身、かなりおたく度高いですよね)

世間は、当然ながら「恋愛至上主義」が主流で
TVなんかでも
タレントさんについての話題は、そんなんばっかしで
「恋愛してない」「結婚してない」というと
なんとなく、気の毒に見られがち。
おたくっていうだけで、色メガネで見られがち。

でも実際には、けっこう面白い人ばっかなんですよね。
たまには、ちょっとイタイかも、というかたもいらっしゃいますが
日常生活は、意外ときちんとしてるし(笑)
みんな他人に依存しない、自立した考えを持ってるし。
ヘタに家庭を持った人より、ちゃんと大人だったりします。

また、そういう人が、共通する価値観の異性と
運命的に出会い、ゴールインというケースも
いくつか実際に見ています。

社会のありかたについても
生産性の向上だけを求められていた以前とは
違ってきてるんですから
こういう生きかたも、じゅうぶんにアリなんじゃないかな?

 * * *

間宮兄弟のふたりにおいては
やや常軌を逸した行動は、見られますけども
それは、ファンタジーなのだと
映画上の演出なのだと、思ってあげることにして(笑)

彼らの、しあわせな暮らしを見守っていくことが
この映画を見る者にとっても、しあわせなのだと感じました。

そうそう、ふたりのお母さん役の
中島みゆきさんが
すっごく可愛くて良かったのよ!

彼女こそ、魅力的な年のとりかたをした
独身者の代表格だと思います。

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  間宮兄弟@映画生活

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4コマ描いてみました再

ふたたび4コマ描いてみました。

Ty33ll01

ドコモのCMの「夏だ!」「もーいっちょ!」
って、やたら陽気に叫んでる松ケンくんが
かわいーなーと思ったので、ちょっとやってみたんすけど
急に、モブシーンを描くのが面倒になり
「孤独にスイカ割りをする図」ということに
なってしまった、2コマめ(笑)。

でも、あれ? おかしい(汗)。
いちど克服したはずの「モアレ問題」まで、ふたたび勃発だわ。

じつは、さっきから
1時間ぐらい、あれこれやってみたんですが
ついに、あきらめました。はは……。

お仕事のイラストも、ついでにひとつ仕上げて
ついさっき、先方へメールで送ったばかり。
(フッフッフ、坂本○馬だ!)
印刷物は印刷物で、モニタで見るのと
まったく違ったふうになるので
それを確認するまでは、まったく気が抜けません。

そんなわけで、今日もやたら忙しいので、し、し、失礼(汗)。

 * * *

あ、そだ、ついしん。
こないだ「相棒」の再放送やってたんで
「ワーイ」つって見てたら
杉下警部が真犯人相手に、紅茶談義をする回でした。
このお話は、はじめて見たのですが
シチュエーションが「名探偵の紅茶談義」そのものだったんで
ちょっとワロタ(笑)。
右京さん、ダージリンを言いあてました。

なるほど、ネットで拾ってきたフレーズ
「朝は濃ゆいダージリンで、夜はアッサムのミルクティで」は
この回からの引用だったんだね……。

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水の迷宮

夏です!

Ty33ll02

Lと陽人の、ミラクルなコラボです!

 * * *

それにしても、あっつい、あっついよ~(汗)。
気温は高いし、湿度は高いしで
朝っぱらから、フユカイきわまりない一日だよ。
ちょっとでも涼しげになるネタはないかと
探してみると、この本のレビューがありました。

じつは、半年前に読んでいたものなのですが
なんとなく、アップするタイミングを逃してました(汗)。
ちょっと辛口めの感想だしね。
(あ、急に辛口カレーを食べたくなった)

装丁に惹かれて手に取った一冊。
オビには「胸を打つ感動と、美しい謎」と書いてあります。
水族館が舞台のミステリということで
かなり期待して、読みはじめました。

石持浅海「水の迷宮」  (2004 カッパノベルス/2007 光文社文庫)

羽田国際環境水族館に届いた、一通のメール。
そして、展示生物を狙った攻撃がはじまる。
まるでわからない犯人の意図。
奔走する職員たちの中に、やがて犠牲者が……。

 * * *

水族館の描写が、本当にすばらしく美しいです。
「この水族館に行ってみたいなあ」という気持ちになります。
そんな場所が、テロの標的になるかもしれないのですから一大事!
しかも人質(?)になっているのは、お魚や海の生き物たち。

水族館職員である主人公たちが考えているのは
お魚たちと、それを見に来ているお客さまたちに
不安を与えないこと。まずそれが最優先です。
彼らの必死の努力によって
さいわいにも、生き物たちに犠牲は一匹も出ず
お客さまにも何の影響もありませんでした。

わたしは「うわあ、なんて美しい謎なんだろう!」と
正直、感動に胸を打たれました。
物語の序盤で、オビに書かれた通りの気持ちになったわけです。

ところが、中盤、とうとう殺人事件が起きたときに
巻き添えになった生き物がいたらしい、というくだりで
わたしのテンションは下がってしまった……。

この際、人命についてはどーでもいいから(爆)
生き物に犠牲は出て欲しくなかったんです。なかったんです。

……というか
最後まで読んでしまったあとから、考えたことで
余計なおせっかいだとも思うんですが
ここは、真相究明にいたる重要なポイントでもあったはずで。
主人公たちが、もっと引っかかってもよかったのになあ、と。

 * * *

石持浅海氏の描くロジックは
緻密に計算され、視点もおもしろくて、とても感心するのですが
ときどき「んもー、そんな細かいこといいからガガッと行ったれ!」
というような、もどかしい感じになるときがあります。
生き物たちのこともあって
殺人事件発覚後は、ちょっとそういう気分でした。

わたしとしては
なんとか、あの犠牲になった生き物たちを活かして
真相究明へのルートを、開いて欲しかったかなあ。
せっかく、水族館を舞台にした
水族館を愛する人たちの物語だったのですから。

しかし、とにかく水族館の描写はすばらしい。
水族館に行きたくなることウケアイです。

んで今日は、辛口カレーを作ろっと。

Tc0127
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ハンコック

03

辛口カレー、作りました!
いただきもののハバネロが半カケ残っていたので
それをきざんで、ナベに投入し
黄色いターメリックを振り入れてるつもりで
ふと手もとを見たら、赤いビン。
ラベルに「ガラムマサラ(辛みスパイス)」って……。

はは、やり過ぎたよ。
辛口どころか、激辛カレーになってしまっただよ。

というわけで、今日は
こんなやり過ぎなヒーローの映画。

「ハンコック」(2008/アメリカ/ピーター・バーグ監督)

 * * *

ロサンゼルスに住む超人ハンコック(ウィル・スミス)。
その圧倒的な能力で、数々の事件や事故を解決するも
粗暴な性格のうえ、いつも酒ビンを手放さないアル中男。
とばっちりで、街を破壊されまくる市民たちは
彼を毛嫌いしまくりだ。

ある日、偶然、ハンコックに生命を助けられた
お人好しな宣伝マンのレイ(ジェイソン・ベイトマン)は
「彼を、愛されるヒーローにしよう!」と
ハンコックの、イメージ回復作戦に乗り出す。

 * * *

前半の嫌われっぷり、ダメダメっぷりは
そりゃもー、単純に笑えます。
何もそこまで言わなくても、というぐらい
ブツクサ文句を言いまくる市民たちが、最高(笑)。

そんななか、ひとり好意を持ってくれるのがレイ。
宣伝マンだし、性格もちょっと軽めみたいだし
信用できるのかしらん、この人?
なんて、つい思ってしまいましたが
どうやら、本当にいい人みたい。
奥さん手作りの、見た目すっげえスパゲッティ
やたらとお気に入りのようだし。

そういうわけで、ハンコックは
レイのプロのアドバイスに、しぶしぶ従うはめになるわけです。

もー、アドバイス律儀に守るハンコックがカワユス(笑)。
イヤがってた「ヒーロー風コスチューム」も
しっかり着用するしね。
できれば、スカーフか何か「なびく系」のものが付いてれば
もっとヒーローっぽい(笑)のに、と思ったんだけど
やはり、なびく系は危険なのか(「Mr.インクレディブル」参照)。

そして後半、意外な展開のお話になります。
痛快なヒーロー物を期待してた人は、ガッカリするかもしれませんが
多少のツッコミどころはあるにしても
背景に壮大なストーリーが感じられ、わたしはけっこう好きです。

ハンコックが「人」として、幸せに生きるには
引き換えに失わなければならないものがあるという
皮肉な運命。

戦わなくちゃならない相手は、敵ではなく
何よりも、自分だということ。

そして、最終的に、愛より孤独を選ぼうとする
ハンコックの姿が切ない、切ないわ。

……とかいいつつ、ラストで思わず
「そりゃ、カンキョーハカイというもんやろ!?」と
生真面目な辛口のツッコミを、してしまいました。
(ウィット足りなくて、スンマセン)

 * * *

でも、ウワサに聞いた
「竜巻のシーンで画面を横切るナゾの大男」というのを
ちゃんと見られたので、よしとします。
これ、すっごいから(笑)
「エヴァ」みたいに猫背の、3mぐらいのヤツが
アタフタして走ってるから。

Tc0213
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  ハンコック@映画生活

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妃は船を沈める

05

忙しいので、今日はササッと本題に入ります~。
本の紹介。臨床犯罪学者・火村英生と相棒アリスのシリーズです。

有栖川有栖「妃は船を沈める」(2008/光文社)

 * * *

岸壁から車が転落した。
溺死した男性には、1億円の保険金がかけられていた。
男は、多額の負債を抱えており
妻の友人、三松妃沙子という女性からも
数百万円の借金があった。

妃沙子は、自宅に若い男性をたくさん集め
彼らを援助することが、無類の愉しみ。
青年たちからは、彼女は「妃」と呼ばれている。

持つ者の願いごとを
3つだけかなえてくれる「猿の手」と
それを持っているという妃沙子。

彼女の願いごとは何なのか
果たして事件の真相は。

 * * *

お話は「猿の左手」「残酷な揺り籠」という中篇2本と
この2作品をつなぐ掌編「幕間」で成り立っています。

もうひとつのシリーズの
久しぶりに出た新作「女王国の城」
ステキなお兄さんだったはずの探偵、江神二郎さんが
いつのまにかうんと年下になっていたのに
かなりのショックを受けたことは、書きましたが

火村さんとアリス
ずっと付き合って読んできたつもりだったのに
やっぱり彼らも、ふと気付くと、めっちゃ年下になってる~(泣笑)。

時間は流れてるんだけど、年をとらない
いわゆる「サザエさんワールド」なんですよね。
この「妃は船を沈める」の中でも
年月は、経っている設定なんですけど
どうも年はとってないふう……。

思ったんですけど、これって
「名探偵コナン」で、コナンが新一に戻らないうちは
みんな年をとらないのと同じように(笑)
火村さんが、ずっとこだわっている「過去の事件」を
なんとかしないと、アリスもほかの登場人物たちも
この先、ずっと年をとらないんだろうなって。

わたし個人としては
そろそろ、火村さんの「過去の事件」を読みたいです。

今回、新しい女刑事さんがお目見えということで
ひょっとして、そのための布石?
無邪気にネクタイのことを聞いてくるあたりとか
そうじゃないかと思ったんだけど、どうなんだろう。

 * * *

あ、肝心の本の感想がまだでしたね(汗)。
以下、ネタばれ気味なのでご注意。

「猿の左手」は、「やられた!」と、素直に嬉しくなりました。
それに比べ「残酷な揺り籠」は、ちょっとモタついたかな。

ただ、いずれにしても動機が弱い感じは否めない。

なぜかというと「妃」とまで呼ばれる女性が
そこまで人の運命を狂わせるような
魅力を持つ人に、思えなかったんです。

まあこれは、金持ちの幸せなモテモテ女に対する
ただのやっかみかもしれませんが(笑)。

だけど、ほかの人の感想をいくつか読んでみたところ
けっこうみんな、同じような印象を持っているらしい。
おそらく、有栖川氏自身がわざとこの人を
誰が見ても魅力を感じるような女性に、描かなかったんだろうなあ。

案外、そんなものなのかもしれません。
「運命の女」なんてもの
当事者以外には、あんまりピンと来ないのかもしれませんね。

 * * *

あと、評判が良いらしい掌編「幕間」。
わたしは……ちょっと引きました(笑)。
っていうか、ここで登場するレストラン(厳密には「猿の…」から)
に、正直ドン引きしました。

お店の雰囲気は、すごく良いけど
勝手に外国人の名前なんかで呼ばれたら
そりゃもー、気恥ずかしくって、気恥ずかしくって
ダーッて走って逃げたくなりますさ!

Tc0501
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マジェスティック

01

なんとな~く、注意散漫になってる今月。
いろんなことに、身が入りません。
「きっと暑いからよ」とか、いいわけをしてみせるも
後半に入り、少々焦り気味になってきました。

こんな調子でいて「阿修羅展」
秋までに、ちゃんと見に行けるのかしら、とほほ。

というわけですが、気をとりなおして
今日は、映画の紹介といきましょう。

「マジェスティック」(2001/アメリカ/フランク・ダラボン監督)

 * * *

1951年のハリウッド。東西の冷戦が色濃くなり始めた時代。
新進気鋭の脚本家、ピーター・アプルトン(ジム・キャリー)は
ふとしたことから「赤狩り」のターゲットとされてしまう。
新作映画もキャンセルされ、ヤケになった彼は
泥酔運転のあげく、川に転落。

過去も、名前も失って、たどりついた場所は
小さな田舎の町、ローソンだった。

彼はそこで
閉館した映画館の息子「ルーク」として人々に迎えられる。
ピーターとそっくりな顔のルークは
第二次大戦に出征し、10年近くのあいだ生死が不明だったのだ。

 * * *

面白いッ! これは面白いッ!

じつは、2時間半もある映画なんですけど
そういうことを、まったく感じさせない面白さでした。

ジム・キャリーが、ちょっと苦手なのもあり(理由・くどいから)
この作品自体、ぜんぜん視野に入っていなかったのですが
そんなふうにバイヤスでものを見ていたことを
マジで、後悔したくらいです。

脚本と演出の巧みさは、秀逸ですね。
いかにもコテコテっていうシーンも含め、お見事です。
冒頭の「ハリウッド風・脚本会議」で出そうなアイデアを
わざと持ってきたなこの野郎、みたいな。
少しだけど、黒~い皮肉な部分を出してるとこも
さすがダラボン監督、あざといぜ、みたいな(笑)。

そして、主人公が迎え入れられる田舎町がじつにいい。
いかにも、アメリカの善き人々みたいな牧歌的な雰囲気です。
'50年代だから、女の人の服もステキですしねえ。

アメリカは先の戦争で、直接の攻撃は受けてないにしても
自分の家族を兵に取られたあげく、殺された。
そんな人たちが多くいるはずです。
彼らは、絶対に思いたくないはずなんです。
「我が子がムダに死んだ、犬死にした」なんて。

そういう人々が、やるせない心の拠りどころを
英雄・ルークに求めたとしても、それは当然のことですよね。
このあたりが、リアルに悲しいですよね。

だけど、ピーターがそれに応えるんです。
それはまるで、おとぎ話のような展開にも見えます。

きっとこれはおとぎ話なんだと思いますが
でも、それでいいです。
だって映画は、人々に夢と希望をくれるものなんだからね。

よーし、わしもがんばろ。

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  マジェスティック@映画生活

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任侠ロンパース

先日より「セクシーボイスアンドロボ」
DVDで、見始めています。

いやあ(笑)松山ケンイチくんてば
ものすごテンション高!

Ty33ll02
このイラストは本文に関係ナシです

これって、ちょうど、Lを演じたすぐあとだよね。
いまでこそ、この人の演技はかなり幅広い
ということが、知れわたっているので
こんなロボを見たとしても、さほどは驚きませんが
これを、「デスノート」の直後に見た人は
さぞかし、たまげたことと思いますよ。
なんか、けっこう……ムッチリしてるし(笑)。

いまちょっと調べたら、放映されたのは
火曜日の、夜10時だったんですね。
週の中盤の10時台は、すぐ忘れてしまって
なかなか、テレビを見ない時間帯なので
これもおそらく、そうやって見過ごしていた作品です。

見たのは、まだ最初の数話だけなので
感想はまた、のちに述べることにしマックス。
とりあえずツボにハマったとこだけ、挙げマックス。

・シトロエン2CV(カリオストロだ! カリオストロだ!)
・刈り上げたロボのうなじ(わし、うなじフェチかもしれん)
・ロンパース姿(古い映画でしか着てる人見たことないぞこんな服)
・片桐はいり

 * * *

あ、ロンパースで思い出したが
(ロンパース → パンパース → おむつ)
「任侠ヘルパー」も、2回目でやっと見ました。

これ、おもしろいねえ!
草なぎくんてば、顔こえーときはホントにこえーから(笑)
とりあえずツボにハマったとこは、ここデックス(デックス?)。

・津川雅彦に、杖でシャツのえりを引っぱられて
 桜吹雪が見えそうになるとこ

木曜の10時は、もっとも苦手とする時間帯だけども(汗)
次もがんばって、忘れないようにしマーックス!

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モーターサイクル・ダイアリーズ

01

「セクシーボイスアンドロボ」鑑賞は
順調に、進んでマーーックス!

それから昨日は、たまってた映画ポイント使って
「MW -ムウ-」を、見てきました。
どちらも感想は、後日きっちり書こうとおもいマックス!
というわけで今日は、この映画を紹介しマックス!

キューバの革命家、チェ・ゲバラこと
エルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ(長っ)の
おそらく、その人生に大きく影響を及ぼした
若き日の旅を描く、青春ロードムービー。

「モーターサイクル・ダイアリーズ」
(2003/アメリカ・イギリス/ウォルター・サレス)

 * * *

1952年、アルゼンチンに住む
医学生のエルネスト(ガエル・ガルシア)は
友人アルベルト・グラナード(ロドリゴ・デ・ラ・セルナ)と
約12,000キロのバイク旅行へ出発する。

目的は、南米大陸の縦断だ。
ブエノスアイレスを出発し、パタゴニアへ。
アンデスの雪山を超え、チリの海岸線沿いに北上、
マチュピチュ遺跡を見て、ベネズエラの南米大陸最北端へ。

途中で出会う、社会の最下層に位置する人々。
鉱山で働く労働者たちや
隔離されて暮らす、ハンセン病患者たちとの出会いに
純粋で熱い気性を持つ、エルネストの心の中では
何かが、少しずつ変わっていく。

 * * *

タイトルに「モーターサイクル」とついていますが
じつは、途中でバイクはオシャカになり
徒歩とヒッチハイクの旅に、変更を余儀なくされます。

バイクはね、自分が乗らないのもあってか
かなり危なっかしくて、ハラハラしてたんですよ。
んもー、何回コケたのか、数えてればよかった。
もし自分が、こいつらの母ちゃんだったら
心配で心配で、ぐいぐい引っぱってでも家に連れて帰りたい!

なので、バイクがダメダメになって
わたし的にはちょっと安心(笑)。
正直いうと、物語も
徒歩とヒッチハイクになってからが面白いです。
たぶん、人に出会う回数が、多くなったからだろうね。

途中で出会う人々の、モノクロのポートレイトが良いです。
パッと見、写真みたいですが、じつは動画です。
馬が、役者です(笑)。

風景もじつに多彩。
泣けるほど美しいチリの港町バルパライソほか
クスコ、廃墟マチュピチュなど
世界遺産の風景が、ここぞとばかり堪能できます。
そして、アンデスの山々、アマゾン川の広大な流れ。

ああもう、すばらしすぎ!

 * * *

ただ、この平和な日本に住んでいると
「革命家」なんて、あまりにも縁がないのもあり
いまいちピンと来なくて(汗)
このあとどうして革命家になるのかが、あまりわかりません。
エルネストは、ただの純粋で真面目なハンサム青年に見えます。

きっと、この旅のあとに
重大な転換期があったんだろうな、なんて思いました。
(そのへんは、去年公開の映画「チェ」二部作を見ればわかるのかな?)

ちなみに「チェ」っていうのはアルゼンチンの挨拶で
「チェ・ゲバラ」というのは
「やあ、ゲバラだよ」みたいな意味らしい。
「やあぼくドラえもん」みたいな感じか?

あと、ラストにちょっとだけ登場しているおじいさんは
いまは80歳を超えた、友人アルベルトご本人だとか。
お話では、どちらかというと軟派で三枚目な役どころでしたが(笑)
この人の力も、きっと大きかったと思いマックス!

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  モーターサイクル・ダイアリーズ@映画生活

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MW -ムウ-(1)

02

日曜日に、見てまいりました。
手塚治虫生誕80周年記念作品。
原作のマンガが発表されたのは、1970年代後半です。

同性愛描写もあるということで
当時にしてみれば
かなりの衝撃作だったことが、想像できます。

ただ、30年も経過した2009年の現在
そんなもの、問題のうちにも入らんと思うのですが
映像化するには、やはりいろいろ問題があったらしく
そのへんをすっぱり排除された設定になったそう。
これはもう「人を食わないハンニバル・レクター」並みに
毒のないものとなること必至。

……などという経過は、事前の情報で聞いていたので
かえって
「それだけの枷をはめられた状態で、どこまでやれるのか」
ということが、見たかったんです。

「MW -ムウ-」(2009/岩本仁志 監督)

 * * *

ある島で、島民全員が死亡する怪事件が発生。
その事実は、政府の手で一夜のうちに闇に葬られた。

だが、その悪夢のなかで
じつは、ふたりの子どもが生き残っていた。

16年ののち、彼らは大人へと成長した。
そのうちのひとり、賀来裕太郎(山田孝之)は
神を信じ、教会の神父に。
だが、もうひとりの少年、結城美智雄(玉木宏)は
人殺しもいとわぬ美しきモンスターへと変貌していた。

自らの目的のため、次々と犯罪を犯す結城。
彼の、本当の目的とは?
そんな結城を救おうとする賀来の運命は?

そして、闇に葬られた存在「MW」とは、いったい何なのか?

 * * *

感想としては「惜しい。かなり惜しい」。
これが、巨匠・手塚治虫氏の原作でなかったら
絶対「コッチカシタンサイ病」の発作にみまわれてたと思う。
それぐらいに、もったいない出来でございました(泣)。

まず「MW」の正体が、けっこうあっけない。
これもやはり、30年前だと驚きもあるのだろうが
現在だと「ふーん……」ぐらいの感じしかしません。
やっぱりここは、悪の結城と善の賀来の
人としての葛藤に、主眼を置かなくては
物語としての、普遍性を持ちえないと思うのです。

正直、この部分がほとんど描けていなかった。
セクシュアルな関係じゃなくなったことで
精神的なつながりとか
かえって深く描ける部分もあっただろうと思うのに
本当に、ただスポッと抜いただけでした。

じつのとこ、彼らの関係性につきましては
おのれの想像力で、自主的に補ってやろうという
腐女子的もくろみ(爆)を持ちつつ、映画に臨んだのに
あまりにも、その材料が少なかったため
まったくそこまで到達しませんでした。

あんなにムダに長い追いかけっこを
やるくらいだったら、その時間を
過去の事件や、彼らが負わされた過酷な運命を
表現することに、割いてほしかったです。

映画を製作するには、それこそ
いろいろな制約があることは、じゅうじゅう承知です。
理不尽なことだって、たくさん要求されるにちがいない。
だからこそ、それを逆手にとって
力のあるものを作ってみせる。
それが映画人として、クリエイターとしての気概だと
思うんだけど……。
ひょっとして、そんなことも出来ないような現状なのかなあ?

言いたいことは、まだあるんで
それに、褒めたいとこだってちゃんとあるんで
とりあえず、つづく!

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  MW -ムウ-@映画生活

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MW -ムウ-(2)

02

「MW -ムウ-」(2009/岩本仁志 監督)の感想、第2弾です。

えっと、そうそう
あんなにムダに長い追いかけっこを
やるくらいだったら、その時間を
過去の事件や、彼らが負わされた過酷な運命を
表現することに、割いてほしかった……てとこからね。

そうなんです。
冒頭の、誘拐事件の追いかけっこがやたら長い!

ここは「主人公はこういう人ですよ」という
紹介みたいなもんなんだから
あそこまで長くひっぱらなくてもいいと思うんです。
おまけに、近年とみに貫禄の増した感のある
石橋凌氏のアクションは、あまりにもつらそうで
見ていて、それはもうハラハラしどおしでした。
「た、倒れるんじゃないか」と思って(爆)。

ほかにも「ムダに長いなあ」
って感じで、飽きちゃうシーンがいくつもあります。
めんどいから、言わないけどさ。

あと、やたらと大仰なBGMが、のべつまくなし流れていて
それがけっこうイラッときます(笑)。

 * * *

と、ここまで文句タラタラですが
ちゃんと褒めたいとこだってあるんですよ!

まず、玉木宏さんの存在感。
冷酷非道な悪の化身、結城美智雄にぴったりハマってます。
身体の線がとてもキレイで、思わず見とれてしまいそう。

山田孝之さんも、とてもがんばってたと思います。
どことなくムサいのは、その役柄としてのものだろうし
もの足りないのは、脚本が弱いというだけのこと。

賀来裕太郎は、物語のキーパーソンであるからして
本来なら、もっとていねいに描写されてもよかったはずです。

前回、彼らの関係性につきまして
「おのれの想像力で、自主的に補ってやろうという
 腐女子的もくろみ(爆)を持ちつつ、映画に臨んだのに
 あまりにも、その材料が少なかったため
 まったくそこまで到達しませんでした」
……というようなことを、書きましたが(笑)

それこそ、ちょっと含みを持たせた
しかしオモテ向きには、全然そうは見えない
みたいなシチュエィションは、たくさん作れるはずなのです。

たとえば、たとえばですよ

過去の悪夢にさいなまれ、うなされる結城。
それを必死で鎮めて、介抱しながら
一心に祈りつづける賀来、みたいな(うほ!)。

しかも、それはこの16年間
何度もくり返してきたことらしい、みたいな(うほほ!)。

格闘シーン。
組み合ったまま、間近でにらみあうふたり
強くからまる視線、みたいな(うほほほ!)。

いまんとこ、3つしか思いつかないけど
もう一回見たら、それこそ山ほど出ると思います。
玉木さんと山田さんが、がんばってくれそうなシーンが。

 * * *

ただ、うがって考えてみれば
そういったシーンの予定も、ちゃんとあったのに
何かの、ええ、何かの横ヤリが入ってしまい
「そういうこと」を想起させるものは、全部ダメになった
みたいなことも、多いにあり得るかなって。

そもそも、手塚治虫氏のマンガの魅力のひとつに
トランスジェンダー的な感覚が、挙げられると思うんですけど。
まあ、それがダメっていうことは
手塚作品を拒否してんのと同じことだよな!
(あ、これは言いすぎです。スミマセン)

それはそうと、映画の帰りに

Ty17l12

こんなふうにいろいろディスカッションしてて、ふと
「この事件に、世界の名探偵Lが関わったらどうなるか(笑)」
という話になりました。

人間ってさ、妄想スイッチが入ったとたん……
つまり、右脳が活発に動き出したとたん……
無意識に左上を見ちゃうっていうのは
ホントだったんだね、ミスターブレイン!

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どろろ

01

まず「MW -ムウ-」のお話をちょこっと。

原作を読んだ友人、MARU氏より
「原作のイメージに近づけると、賀来は香取慎吾くん」
という発言を聞いてから、妄想が積乱雲に!
いま、まゆ毛つながってる人を演じてらっしゃいますが
妄想には、そんなこと関係ないのね(笑)。

で、本日は、せっかくなので
手塚治虫原作の、映画の感想をもひとつです。

満足している感想とは、あまりいえないので
書こうかどうか、ずっと迷ってたんですけど
この際だから、イキオイに乗せて書いちゃお!
テーパリングクラウドに乗せて書いちゃお!

「どろろ」(2007/塩田明彦 監督)

 * * *

戦乱の世。
身体の四十八ヶ所を魔物に奪われ
それを取り戻す旅を続けている
百鬼丸(妻夫木聡)は、ひょんなことから
泥棒のどろろ(柴咲コウ)と
その旅を、ともにすることになる。

旅の過程で、深まっていくふたりの絆と
明らかになる過去。
どろろの親の仇、醍醐景光とは何者か。
百鬼丸はなぜ、魔物に身体を奪われたのか。

 * * *

原作のほうは
はるか昔に、読んだような記憶はあるものの
もう、ほとんど内容は憶えていません。
かろうじて「どろろ」が
じつは、女の子だったというとこしか。

で、物語の要もそこにあったと思うのに
この映画、かなりびみょ~でした。

だって柴咲コウ、女の子ってひと目でわかるし(笑)。

友人によると
百鬼丸が、物語初めのほうで
ちゃんと「おまえ女だな」みたいなセリフを
言ってたそうなんですが
わたしはそれを聞きそびれたらしく、ずっと
「カンのいい百鬼丸のことだから
女の子っていうのは、すぐにわかるはずよね。
ひょっとして、気付いてないのかな?
それとも気付いてんのに
調子を合わせて、知らんぷりしたげてんのかな?」
と、そればっかりが、気になって気になって
しかたがありません。

だって柴咲コウ、声がキーキーしてるし(笑)。

なので「他の人たちは気付いてんのかな?
気付いてんのに、やっぱ知らんぷりしたげてんのかな?
コウちゃんは、どういうつもりなのかな?
気付かれてると、気付いてるのかな?
それとも気付かれてないと、本気で思っているのかな?
見てるわたしらは、どうしてあげればいいのかな?
やっぱ、知らんぷりしといてやるべきなのかな?」と
思考がどんどんソッチへ行くのを、止められません。

だって柴咲コウ、ものすごいテンション上げてキテるし(笑)。 

けっきょく、お話なんてもー、どーでもよくなってしまい
この、いたいたしすぎる柴咲コウの姿を
何とかして、最後まで見届けてやらねばという
それだけの気持ちでいました。

せっかくさ、妻夫木くんの百鬼丸もカッコイイのに
(とくに着ぐるみ怪物の腹からドバーって出てくるとこ)
たったこれだけのことで
お話が楽しめないって、悔しいよね。
柴咲コウちゃんは、確かにがんばってたけど
はっきりいって、ミスキャストだったと思いました。

もっと少年っぽくて、運動神経の良い女の子は
探せばいくらでもいたと思うのに
……もったいないなあ。

 * * *

あ、なんか、わかったような気が!
手塚作品を映像化するときの、いちばんの課題は
どうやら、手塚治虫作品にただよう
トランスジェンダーの「色気」を、どう表現するかなのでは?

で、「MW」も「どろろ」も、ここがクリアできてないから
「ん?」ってカンジに、なっちゃってるのでは?

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  どろろ@映画生活

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8人の女たち

べつに、トランスジェンダーつながり
……というわけでは、ないのですが(汗)
ものすご~く倒錯してるんだけど
小洒落た映画を、本日はご紹介しましょう。

Ty35suz
調子にのって手塚さんぽく描いてみたシュゾン。

原作は、舞台劇だそうで
映画じたいも、いかにも舞台劇みたいな作りです。
これ、もしマンガ化するとしたならば
いまの主流になってるような画風ではなく
ちょっとレトロな感じで
手塚治虫氏ふうの、シンプルで丸っこくて
なのにどこか色っぽい絵、というのが似合いそう。

「8人の女たち」(2002/フランス/フランソワ・オゾン監督)

 * * *

1950年代のフランス。雪に閉ざされた大邸宅。
クリスマスを祝うために、家族が集まるなか
一家の主人マルセルが、刺殺されているのを発見された!

8人の女たちは、それぞれ怪しい。
マルセルの妻、ギャビー(カトリーヌ・ドヌーヴ)。
車椅子に乗るギャビーの母親、マミー(ダニエル・ダリュー)。
ギャビーの妹でオールドミスのオーギュスティーヌ(イザベル・ユペール)。
マルセルの妹、元ダンサーのピレット(ファニー・アルダン)。
クリスマス帰省中の大学生、長女シュゾン(ヴィルジニー・ルドワイヤン)。
夢見がちな、17歳の次女カトリーヌ(リュディヴィーヌ・サニエ)。
美人メイドのルイーズ(エマニュエル・ベアール)。
黒人の家政婦マダム・シャネル(フィルミーヌ・リシャール)。

果たして、事件の真実は?
そして、マルセルを殺した犯人は?

 * * *

けっこう何回でも見てしまう
本当に、お気に入り映画なんです。
何たって、フランスを代表する8人の女優たちが共演で
とにかくゴージャスな作品なんですわ。
衣装もセットも凝りまくってて、それ見てるだけでも楽しい。

さらに驚くことには、ミュージカル仕立てだ。
おまけにそいつが、かなりヘタで変てこりんだ(笑)。
身が、ぐるぐるねじれていきそうだ。
ハリウッド製のまっとうなミュージカル映画が好きな人は
あれには、おそらくドン引きでしょう。
だがいったんあの魅力にハマると、当分は抜けだせないこと必至。

内容は、底意地のわる~い女たちが、大勢あつまって
底意地のわる~い会話(とヘタな歌と踊り)をくり広げるという
じつに、底意地のわる~いお話で。

ああもう、最高ですわよオゾン監督!

ミステリの仕掛けが、いちおう作られていますけど
それよりもまあ、あの根性ワルな女たちの姿を
おおいに楽しむべきですね。

とくに根性ワルなのは、メイドのルイーズだな。
エマニュエル・ベアールの
不機嫌そうに突き出したアヒル唇がたまらんです。
メイド服も、超クールだし!
メイドにふさわしくない女王様チックな編み上げブーツ履いてるし!

Tc0118
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  8人の女たち@映画生活

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パッチ・アダムス

03

先日、柴咲コウさんに、どーしても違和感があるのだ、と
「どろろ」に対する不満を、述べたばかりなのですが
ついでにもう一作、どーしてもどーしても
ミスキャストとしか思えない作品があるので
この際だから、イキオイに乗せて書いちゃいますッ!
梅雨がなかなか明けきらないんでね、ちょいと不機嫌なのよ……フフ。

いま大泉洋さん主演でやってるドラマ(スミマセン見てマセン)
「赤鼻のセンセイ」の、元ネタっぽいお話かな。

「パッチ・アダムス」(1999/アメリカ/トム・シャドヤック監督)

 * * *

1969年。生きる気持ちを失い、精神病院に入った
ハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)。
彼はそこで、人々を癒す「笑い」の力に目覚める。

「パッチ(絆創膏)」というニックネームをつけられたアダムスは
退院したのち、バージニア大学医学部に入学。
成績優秀な彼は
同級生トルーマン(ダニエル・ロンドン)らとともに
規則に背いては、白衣姿でたびたび病院に潜入し
ユーモアを用いて、患者たちに接するようになる。

やがて、彼の夢であった
「誰もが診てもらえる無料の病院」が現実となるのだが……。

 * * *

実話をもとにしたストーリーで
とてもいいお話だとも、思うのに
見ている最中、わたしにはずっと違和感がありました。
主人公アダムスが、どうしても好きになれなかったんです。

DVDのメイキングに入っていた、スタッフのコメントを聞いたとき
その原因は、はっきりしました。

じつはこれって、もともと
モデルになったハンター・アダムス氏の実体験どおりに
20歳代の青年を主人公にした脚本だったのです。
それがなぜか、40男のロビン・ウィリアムスになっている(汗)。
スタッフのコメント「そのままで大丈夫」……じゃねえよ!

ぜんっぜん大丈夫じゃねえよ!

ロビン・ウィリアムスちゅうたら、ああた!
シリアスからコメディまで、悪人にアンドロイドにガキと
変幻自在に演じる名優さんですが
この作品においては、あきらかに失敗やったと思う。

20歳代の若者なら、かろうじて許せるぐらいの
無作法で、無計画で、無鉄砲なふるまいを
どーみても40過ぎたオッサンがやってると
ただの、考えなしで世間知らずなアブナイ人にしか見えません!

ほかの登場人物も
この、どーみても40過ぎたオッサンに対して
20歳代の若者にするみたいな接しかたをしていて
これもまた、かなり不自然に感じました。

そりゃ「ジャック」のときみたいに
「身体は大人なんだけど心はガキ」というんだったら
あまりにも極端ゆえ、逆に自然に受け入れられたのですが
「四十路なのにハタチ」は、かなりびみょ~……びみょ~(笑)。

たしかに「パッチ・アダムス」という
ヒューマニズムに溢れたキャラクターには
ロビン・ウィリアムスが、ぴったりだとは思います。
だけどそれなら何で、脚本を40歳代の人物らしく
きちんと書きかえてやらなかったんだろう。
そりゃ、40過ぎてもバカな人間はこの世に大勢いますが(笑)
かりにも、医療界に革命を起こした
伝説的なお医者さんの物語じゃないですか!
本来なら、もっと思慮ぶかくなくちゃいけない人ですよ。

ていうか、このままの脚本で
若い人にパッチを演じてもらったほうが
絶対に良かったと思うなあ。……もったいないなあ。

仕方ないから、2度目の鑑賞では
ずっと、若い男の子に脳内変換させて見ちゃいましたよ。

若い男の子に脳内変換させて見ちゃいましたよ。

Tc0407
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  パッチ・アダムス@映画生活

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セクシーボイスアンドロボ

Ty33ll02
このイラストは本文に関係ナシです

「任侠ヘルパー」、忘れずにちゃんと見ました。
先週、すっかり忘れておりましたので(汗)
今回はカレンダーに印までつけて、がんばりましたよ!
草なぎアニキの「黙ってろい!」ほか
さまざまな言動に、シビレちゃいました。エヘ。
子ども店長と連れだって、アイス食べてる姿もカワユシ。

感想は、ドラマの途中では述べない主義ですんで
もうちょっと、最終回ちかくになるまで
お待ちくださいませね。

 * * *

その代わりといっては何なんですが
おかげさまで全11話、ガッツリ見終わりました!

「セクシーボイスアンドロボ」(2007 放映)

いやあ、これホントに
夜10時台に放映されたのん?
このユルユル加減、はっきりいって
深夜ドラマのノリですよね(笑)。
しかも、そのユルさが
回を増すごとに、大きくなってきてる!
ああもう、たまんねえ!

ロボットオタクの青年、須藤威一郎
通称ロボ(松山ケンイチ)と
耳がよく、七色の声をあやつる14歳の少女
林二湖、通称ニコ(大後寿々花)が
スパイとして活躍する
笑いと涙と感動の痛快冒険活劇……ということだが

わたしは、いったい
彼らが、いつ真境名マキ(浅丘ルリ子)のもとで
スパイになったのか、何のためのスパイなのか
誰をスパイして、それで何がどういう結果になったのか
そのあたりを、あまりよく理解できないまま
このドラマを見つづけました。

わけのわからなさにおいては
これはもう「エヴァンゲリオン」並みです。

最終回あたりはもう
ニコの「七色セクシーボイス」の設定も
出てきてないし(出てきてないよね?)
シトロエン2CVも、途中から消えちゃったしで
ちょっとブッ飛んだ「中学生日記」みたいになってます。
痛快冒険活劇は、いったいどうなったんだ~(笑)。

 * * *

このドラマ「ウルトラミラクルラブストーリー」同様
左脳で見ると、ツッコミどころ満載です。
(なので、まだ脳が覚醒してる10時台には向かない)
深夜の、もうどーでもいいよーな時間に
ボサーーーと、右脳でもって見るのがミソね。
たしかに、あまりにもユルユルだもんで
途中で寝てしまうおそれは、あります。
たまに、ロボが「マーックス!」って雄たけびをあげてくれて
それで「ハッ」と目覚めるみたいな(笑)。

わたしのお気に入りは、Voice10「幸子」。
ロボが、意外と絵がうまいっつー
いきなり出てきた設定が、かなりのツボです。
モエモンもかわいいでーす。

Voice10「プッチーニ 前編」における
ロボが、オウムと丼を同時に持っているシーンも
とても魅力的でした。

全体的には、冒険活劇というよりも
ニコというどこにでもいるような
普通な女の子の悩みに、共感してみたり
日々の暮らしの、ちょっとした幸せやなんかを
再確認できたりするドラマです。

最終回のラストは、最高です。
とても切なくて、ちょっとだけ淋しくて
そして、幸せなラストシーンでした。

 * * *

んじゃ、来週も「任侠ヘルパー」忘れないよう、がんばりマックス!

Tc0110
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