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2013年5月

エスター

Ty121215 せめて写真はスイーツ。

梅雨に入ったからね
ホラーでも見て、気分をスッキリさせなきゃね!
気持ち悪いサイコパスもの(笑)、つづきます。

「エスター」(2009/アメリカ/ジャウム・コレット=セラ監督)

 * * *

3人目の子を流産したケイト(ヴェラ・ファーミガ)と
ジョン(ピーター・サースガード)の夫婦。
その苦しみを癒すため、孤児院から
エスター(イザベル・ファーマン)という少女を
養子として引きとることになった。

いささか変わってはいるが、エスターは聡明で
すぐに手話を覚え、耳の不自由な
妹のマックス(アリアーナ・エンジニア)も彼女になつく。

しかしエスターはやがて、恐ろしい本性を見せはじめるのだった。

 * * *

じつは、自分の不注意で、他の人の書いたネタばれ感想を
見てしまい(あっと思ったときは、遅かったわ)
「オチ」のほうを、先に知ってしまったのです。
これは、本当にくやしかった。
これだけは、映画のなかで知りたかった。

もし、映画のなかで、このオチを知ったら
わたしは、きっと大興奮して、興奮しまくって
オチをここに書いてしまうという、非道なことをしたかもしれません!
みんな、くれぐれも「検索して感想を読む」なんてことしないでね(笑)。

というわけで、ネタばれを必死に避けて感想……。

まず、冒頭の流産シーンが、かなり怖い。
つかみはバッチリ!という感じで、ちょー怖い。
(くれぐれも、妊娠中の女性は、この映画を見ないでください)

それにしても、赤ん坊を失った悲しみを癒すため養子を、というくらいだから
てっきり初めての子かと思ったら、もう2人もいるんじゃん!
このへんの感覚は、日本人にはなじみがないので、わかりません。

また、けっこう早い段階で、主人公がエスターの異常に気付くのだけど
ほかの人が、まったく気付かずに
主人公だけが悪者にされていく過程が、気持ち悪かったですね。
「仄暗い水の底から」という邦画ホラーで
同じように、主人公である母親が誤解され、孤立していくのが
とても怖かったことを、なんとなく思い出しました。
あと、子どものころに「オーメン2」を見て以来
トラウマになってる「凍った池」も、存在するだけで恐怖でした。

ラストが完全に力技になるのが、不満ちゃあ不満ですが
エスター役のお嬢さんのがんばりがスゴイので、ノープロブレム。

Tc0117
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悪の教典

Ty120706 せめて写真はスイーツ。

「大統領がヴァンパイアハンター」というのは
意外な話で、思いついたヤツはさすがだが
「熱血教師がサイコキラー」というのも
思いついたヤツはさすがだ。

「悪の教典」(2012/日本/三池崇史 監督)

 * * *

とある高校。2年4組担任の
ハスミンこと、蓮実聖司(伊藤英明)は、この学校の人気教師。
生徒たちだけでなく、ほかの教師やPTAも一目を置く
模範的な良い先生だが、それは見かけだけ。

じつは蓮実は、他人への共感や良心を
まったく持たない「サイコパス」だ。

いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラなど
問題だらけの学校で、自らの目的のため
蓮実は、躊躇なく殺人をやっていく。
そして、とうとうある日
ちょっとしたミスを犯した蓮実は
それを隠匿するため、クラス全員を殺することを決める。

 * * *

一見、じつにさわやかでたくましい伊藤英明が
それこそ海保で人でもたくさん助けてそうな伊藤英明が
サイコキラー、というだけでも見る価値アリでしょう。
(おまけにヌードシーンもたっぷりあるでよ!)

終盤のクライマックスでは
颯爽と、じつに颯爽と、生徒たちを殺していきます。
なんだかハスミンの高揚感が、こちらにも移ってきたかのようです。
こんなに簡単に、人は雰囲気に影響されるものかと
高揚感を感じる反面、ゾッとした。

生徒たちがどんどん死ぬ分には
そもそも最初から「みなごろしですよー!」みたいな
宣伝文句だったことだし、あまり気にならなかったのですが
(ていうか、人数が多くて誰が誰だかわかんないのもあったし
 あえて「死」を気にしないようにしたというのもある)
怖かったのはそんな「気にしない」ことによる
自分の感覚の、みごとなマヒ具合です。

ハスミンはサイコパスという設定なので
常人の考えおよばない、残虐なことが平気で出来る。
これはまあ、想定の範囲内です。
それに、そこまでの狂人が自分の周りにいるというのも
そうそうはない話でしょう。

しかし例えばですよ、もし戦争が起きたりして
もし、戦場にサイコパスがいて
もしそいつが、暴走したとしたらどうでしょう。
それにつられて、狂気にかられる人が絶対にいると思うんですよ。
そしてその狂気は、どんどん伝播して、最終的には
その集団そのものがおかしくなってしまうのではないか、と。
(そしてその狂気は、他の集団にも伝播して……)

サイコパスは、反社会的な行動によってよりも
その行動が、むしろ社会の本流となってしまったときのほうが
いちばん恐ろしいのではないかと、わたしは思います。

あと、けっこう豪華な出演陣にも注目!
山田孝之がキモチワルイけどカッコイイけどキモチワルイ。

Tc0125
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リンカーン/秘密の書

Ty130512

「アイアンマン3」、見にいくヒマがない、ないよう~!
なのに、お気楽映画をみるクセは止まらない。
こういう感じで見るヒマがあったら、そのぶん必死で働いて
それで空いた時間で、映画館に行けばいいと思うのに
それができないんです。すみません、大統領。
あと、ティム・バートンは製作で、監督ではありませんでした。
すみません、大統領。

「リンカーン/秘密の書」
(2012/アメリカ/ティムール・ベクマンベトフ監督)

 * * *

19世紀のアメリカ。
青年リンカーン(ベンジャミン・ウォーカー)は、幼いころ
地元の名士、ジャック・バーツ(マートン・ソーカス)
のせいで母親を失い、復讐の機会をうかがっていた。

ある日、リンカーンは、バーで会った男
ヘンリー・スタージス(ドミニク・クーパー)から
バーツの正体が、強大な力を持つ
ヴァンパイアであることを教えられ
ハンターにならないかと、持ちかけられる。

やがて成長したリンカーンは、昼は政治家として奴隷解放を訴え
夜は斧を手にしたハンターとして、ヴァンパイアと戦うようになる。

 * * *

「リンカーン VS ゾンビ」に比べて
100倍ぐらい脚本がスピーディで、100倍ぐらい金かかってて
100倍ぐらいバカバカしくて楽しかった1本。

ヴァンパイアハンターの師匠ヘンリーが
見るからに怪しげで、軽くて
もうまるで「亀仙人」みたいなんだわ(笑)。
ヘンリー、ちょー良かった。

でね、そのヘンリーのもとでの、ハンター修行が
ジャッキー・チェンの香港カンフー映画みたいなのだ。
ラブストーリーも用意されてるし(しかもヒロインかわいいし!)
リラックスして楽しく見る分には、なかなか良いんじゃないかと。
衣装もステキです(やっぱ好きだわ19世紀)。

ヴァンパイアと、奴隷制度と、多少こじつけでも
ちゃんとからめた設定になっているのも、オッケー。
アクションシーンが
「もしもしー、大統領ー!?」
と、問いたいくらいにド派手なのもナイス。

不満といえば、やっぱりヴァンパイアが
不細工なモンスターっぽく描かれていたことだろうか。
ちがうのよ、ちがうのよ、ヴァンパイアはもっと
もうちょっとこう耽美に……ああん、もう。

Tc0219
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  リンカーン/秘密の書@ぴあ映画生活

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