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悪の教典

Ty120706 せめて写真はスイーツ。

「大統領がヴァンパイアハンター」というのは
意外な話で、思いついたヤツはさすがだが
「熱血教師がサイコキラー」というのも
思いついたヤツはさすがだ。

「悪の教典」(2012/日本/三池崇史 監督)

 * * *

とある高校。2年4組担任の
ハスミンこと、蓮実聖司(伊藤英明)は、この学校の人気教師。
生徒たちだけでなく、ほかの教師やPTAも一目を置く
模範的な良い先生だが、それは見かけだけ。

じつは蓮実は、他人への共感や良心を
まったく持たない「サイコパス」だ。

いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラなど
問題だらけの学校で、自らの目的のため
蓮実は、躊躇なく殺人をやっていく。
そして、とうとうある日
ちょっとしたミスを犯した蓮実は
それを隠匿するため、クラス全員を殺することを決める。

 * * *

一見、じつにさわやかでたくましい伊藤英明が
それこそ海保で人でもたくさん助けてそうな伊藤英明が
サイコキラー、というだけでも見る価値アリでしょう。
(おまけにヌードシーンもたっぷりあるでよ!)

終盤のクライマックスでは
颯爽と、じつに颯爽と、生徒たちを殺していきます。
なんだかハスミンの高揚感が、こちらにも移ってきたかのようです。
こんなに簡単に、人は雰囲気に影響されるものかと
高揚感を感じる反面、ゾッとした。

生徒たちがどんどん死ぬ分には
そもそも最初から「みなごろしですよー!」みたいな
宣伝文句だったことだし、あまり気にならなかったのですが
(ていうか、人数が多くて誰が誰だかわかんないのもあったし
 あえて「死」を気にしないようにしたというのもある)
怖かったのはそんな「気にしない」ことによる
自分の感覚の、みごとなマヒ具合です。

ハスミンはサイコパスという設定なので
常人の考えおよばない、残虐なことが平気で出来る。
これはまあ、想定の範囲内です。
それに、そこまでの狂人が自分の周りにいるというのも
そうそうはない話でしょう。

しかし例えばですよ、もし戦争が起きたりして
もし、戦場にサイコパスがいて
もしそいつが、暴走したとしたらどうでしょう。
それにつられて、狂気にかられる人が絶対にいると思うんですよ。
そしてその狂気は、どんどん伝播して、最終的には
その集団そのものがおかしくなってしまうのではないか、と。
(そしてその狂気は、他の集団にも伝播して……)

サイコパスは、反社会的な行動によってよりも
その行動が、むしろ社会の本流となってしまったときのほうが
いちばん恐ろしいのではないかと、わたしは思います。

あと、けっこう豪華な出演陣にも注目!
山田孝之がキモチワルイけどカッコイイけどキモチワルイ。

Tc0125
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