書籍・雑誌

Another

Ty120127

ひさしぶりに、本の紹介をさせていただきます^^。
寒い日は引きこもって、お茶とお菓子をいただきながら
ミステリ三昧、というのが理想の生活よ(笑)。

綾辻行人「Another」(2009 角川書店)

 * * *

1998年、春。
夜見山北中学に転校してきた3年生の榊原恒一は
何かに怯えるようなクラスの雰囲気に、違和感を覚える。

病院で出会った不思議な少女メイに惹かれ
接触をこころみる恒一だが、謎は深まるばかり。
そんな折、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた……。

 * * *

綾辻行人の「館シリーズ」と「新本格ムーブメント」については
映画「蝋人形の館」のレビューのなかで、いろいろ説明しておりますが
正直わたくし、ここ数年は、綾辻氏の作品から離れておりました。
館シリーズの最新作「暗黒館の殺人」で、ちょっとガッカリしたせいです。

だけどつい先日、新しくできたミステリ仲間から
「新作の『Another』がスゴイよ!」
って教えてもらって、読んでみたところ

いやいや、もう……。

わたし、綾辻さんをどうやら見誤っていたのだと
今さらながら、気づかされました。

この作家さんのいちばんの良さというのは
なんと申しますか、子ども的感覚というか
単純に人をびっくりさせようとか、面白がらせようとする
無邪気な遊びごころ、それに尽きると思うのです。

大人の技術を持った永遠の子ども、とでもいいましょうか。

それを、例えば「もっと人が描けていれば」とか
「年齢相応の深みを」とか、そんな
ピント外れなことを求めるのが、間違いなんだと気づいた。

でもこれって、読み手のタイミングもあるでしょうね。
人間、もっと人を描いた年齢相応の物語をむしょうに読みたい時期もある(笑)。
(ひょっとしたら、作者自身も
 そういうものを書こうとして葛藤してた時期もあるのかも?)

この「Another」は「いやいや、そういうモノなくて良し!」と
完全に開き直った感があります。
中学3年生の主人公の視点で描かれているのも
たぶん、効果を増していますね。
ダマシのテクニックにおいては、憎たらしいくらいに見事。
「ぜったい左手に何か隠し持ってるぞ」って、思ってるのに
ふと気づくと、右手に注目させられてたというような、あの悔しさといったら
あああ、なんて気持ちいいんでしょう!

で、じつに映像的な作品なんだけど
(メイちゃんの声が、ずっと綾波レイの口調で浮かんでいたざます)
トリックがアレだけに、映像化はないだろうって思ってたら
なんと、1月からアニメ化で(もうなってるのか?)
夏には映画にもなるって!

(゜ロ゜;まじですかーーーー!!!!
アレのトリックはいったいどうなるのか、どうなるのか。

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BG、あるいは死せるカイニス

Ty68chai ←チャイだよ~。

そういや「萩尾望都展の話もしますね~」と申しておりながら
ふと気付くと、もう1ケ月ちかく、経ったんだなあ……。

「ポーの一族」は、後半を図書館で見つけたはいいけど
収録作品が、わたしが持っているのと違っており(時系列順か?)
何か、読みそびれているものがあるような気がして、落ち着きません(笑)。

ああ、そういや(汗)本も、読んだけど感想書いてないヤツ
置いたまま、読んでもないヤツが山積みなんだ。

……少しずつ、消化してまいります(;´Д`)。

というわけで、本日はコレ!

石持浅海「BG、あるいは死せるカイニス」
(2004 東京創元社/2007 カッパノベルス/2009 創元推理文庫)

 * * *

天文観測会に参加したはずの姉が殺された。
男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた優等生の姉。

美人で頭も良く、みんなの憧れの的だった彼女が
なぜ、誰に殺されなければならなかったのか?

そして、彼女が遺した言葉“BG”は
いったい何を意味するのか?

 * * *

石持浅海氏の作品については「水の迷宮」で
かなり辛口なことを、書いてますなあ(汗)。

じつはその後も、数冊を読んでいるのですけど
なんとなく、イマイチ感があったので
きっとこの作家さんとは、相性が良くないんだなあ
……なんて、思っていたのです。

氏の描くロジックは、緻密に計算されていて
視点もおもしろいのですが
これで舞台設定がリアルだと、わたしは
「んもー、そんな細かいこといいから、早く行動してよ!」なんて
そこで、大きなもどかしさを感じるんですね。

でもこの作品は、けっこう気に入りました。
わたし自身が、もともとSF設定のミステリが好きなのですけど
(萩尾さんの作品も、そーゆーとこが好き)
このお話もまず、舞台設定がユニークなのに惹かれました。

全人類が、生まれたときはすべて女性。
のちに一部が、男性に性転換する、という世界です。
いや、本当にこんななら、生態系や文化体系や価値観なんかも
実際とは、大きく変わっているんだろうけど……。
そのへんは、少しだけ微妙にズレたパラレルワールド程度のもの。
この「微妙にズレ」た感じが、おもしろかったですね。

作られた世界観と、氏の綿密なロジックによる謎解きが
いい具合で、バランスがとれているように思えました。
この世界だけの独特のルールというのが、良い味付けとなっています。

「BG、あるいは死せるカイニス」という
わけわからんタイトルも、なんだかステキ。

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 ←あらまあ1円!

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夏と花火と私の死体

Ty17l18←死体のヒト

本題の前に……。
「耳をすませば」「踊る大捜査線 THE MOVIE」と
懐かしい作品を、たて続けに、ひさびさに見ましたねえ。
物語の感想は別にして、時代の変化を感じますねえ。

図書館の、名前書き込み式のカードとか。
せいじくんのシャツイン姿とか(笑)。
青島刑事の、タバコとか……。

というわけですけど、本日はひさしぶりに本の話題!
「フレイルティー 妄執」につづき
アンファンテリブルつながりで、このお話ってのはどうだろう。
(ちょうど、先の2作品とも同じ時代だしね。
 雫ちゃんが「わたし書きたいものがあるんです」つって
 こんな話書いてきたら、せいじくんのジイちゃんもビックリだ!)

じつは、読んだのは冬だったのだけど
ずーっとアップする機会をのがしていて
けっきょく、ふさわしいシーズンになっちゃった。テヘ。

乙一 「夏と花火と私の死体」 (1996 JUMP j-BOOKS/2000 集英社文庫)

 * * *

夏休みのある日、9歳の「わたし」は殺されました。
殺した弥生ちゃんが相談したのは
弥生ちゃんの兄の健くん。

それを聞いた、健くんは、それを
ちょうどそのとき町で起きていた
誘拐事件に偽装することにしたんです。

兄妹は「わたし」の死体を、どこへ隠すの?
そして、大人たちの追及から、逃れることができるの?

 * * *

これには、ちょっと感心しました。
著者の乙一氏は、この作品を執筆した当時16歳。
筆力も、相当に高いとは思いましたが
それより何より、これくらいの年齢って
かならずあるじゃないですか。
いま「中二病」「セカイ系」とかいうの?
人生に、必要以上にシリアスに酔って
自意識やコンプレックスの固まりになっちゃうみたいな。

ティーンのお年ごろっていうのは
かならずそれに陥るもんだって、思ってたんです
自分の記憶をたどっても、お恥ずかしいことに同様で(笑)。

で、そういう作品ってさ、主人公の心境にうまくハマると
すっぽりハマることができるんだけど
そうでないと、ウザイことこのうえなしなんだよね。

この「夏と花火と私の死体」も、著者16歳ということで
そういう部分を懸念しながら、読み始めたのですが……

驚いた。
なんつーか、エンターテインメントに徹してるというか
「中二病」的な部分は、一切ありません。
とにかく、読者をハラハラドキドキさせるという部分に
重点的にポイントを絞って書いているところがみごとです。

さすがに「ものを知らないんだな」というような部分はありましたが
(子ども主催の花火大会ちゅうのはさ、やっぱムリだよ)
この、作品に対する絶妙な距離感に、大人の印象を受けました。
さらに、視点を子どもの、しかも死体に置いた
というところには、若い人の柔軟な発想を感じます。

惜しむらくはわたし、マンガの挿絵が付いた
JUMP j-BOOKSで、読んじゃったんだよね……。
上手い絵だったんだけど、それだけに、イメージが限定されてしまい
自分が想像するのを、邪魔された感がありました。
ああ、文庫本があることに、早く気付けばよかったなあ。

 * * *

「踊る大捜査線」については、またあらためて書きますんで~!

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 ←文庫版はシブイ

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ゲド戦記を読む(3)

Ty45ged

イラストも新しく描きたいけど……。

おっとっと、すっかり忘れるとこでした。
「ゲド戦記」残りの5~6巻、読了いたしました!

まず5巻め。
「ドラゴンフライ アースシーの五つの物語」

アースシーを舞台にした、短編集です。
時をうんとさかのぼった、むかしのアースシーのお話やら
ゲドと変わらぬ時代の、ぜんぜん別の場所での話やらで
構成されています。
ここまで来ると、この物語の主人公は、ゲドというより
むしろ「アースシー」という世界そのものと
そこに暮らす人々だったんだ、という気がしてきました。

……とは言いつつ、ゲドがちょっとでも出てくると
嬉しくてたまらないんですわ~(笑)。

 * * *

そして6巻め。「アースシーの風」

4巻めで、ゲドが故郷ゴントに帰ってから
およそ15年後のアースシーです。

ああ、もうゲドってば、いい感じに枯れて~(嬉)。
と、喜んだとたん舞台は、かつて彼とともに旅をした
独身王レバンネン(アレン)が治める、ハヴナーへ。
ハヴナーには、テナーとテハヌーも旅行中です。

そうそう、ある青年が、ゲドからの伝言をたずさえて
レバンネンのもとを訪れるのですが
そのやりとりで、あらま、なんてことでしょう。
レバンネンの声が、わたしの頭のなかで
自然とハウルに……ていうか、き、き、木村拓哉に!

若きゲドが香取慎吾で、レバンネンが木村拓哉なんて
「どんだけスマップに偏ってんじゃい、自分!」
「どんだけスマップ好きなんじゃい、自分!」
そんなふうに思って、なんとか訂正しようと思ったのに
できないの。訂正できないの。

「きびきびした身のこなしと、きりりと引きしまった気品あふれる顔立ち」
「目はすずしげ」「しぐさの礼儀作法は完璧」

……と、描写されていながらも
大好きなゲドの消息がわかった嬉しさのあまり
架空のしっぽを、わんこみたいにブンブン振り回しているさまが
思い浮かんで。思い浮かんで(笑)。

そらもー、完璧なエリジャブル・バチェラーのはずなのに
ステキというより、カワイイって感じちゃうのは
わたしが(テナーと同じ)オバサン目線だから?

腹がたって馬を走らせているうちに
なんとなくご機嫌が治っちゃう、という単純なとことか
ガールズトークのまっただなかに
図らずも入り込んでしまい、気恥ずかしい思いをするとか。
いやいや、ホントにカワイイ。

(;´д`)スミマセン……

 * * *

物語は終盤、これまでのアースシーの価値観をくつがえす
ものすごい事実が発覚する、なんて展開で。
そのわりに、クライマックスは壁崩しという
ものすごく地味~な作業、というのが
いかにも、このシリーズらしいですなあ(笑)。

でも、これで、この人たちとお別れになるのかと思うと
ちょっぴり寂しい気がしますね。

いったんアースシーの世界とは、お別れしたけど
いまもどこかで、彼らが生きて
日々を暮らしているような、そんな気がしてなりません。

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 ←おや、全巻セットが。

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ゲド戦記を読む(2)

Ty45ged

ゴールデンウィーク、終わっちゃいましたネ。
みなさん、どちらかへお出かけしました?
アタシャ後半は、すっかり
お仕事と「ゲド戦記」で、おこもりでした。

今日、よほど出かけようと思ってたんだけど
雨がひどいからやめちゃった。
こんな日は、読書にかぎりますわね。

というわけで
「ゲド戦記」(岩波少年文庫)第4巻。
2巻で、ゲドによりアチュアンの墓所から
開放された巫女テナーの視点で、物語は進みます。

時系列的には、20数年経った3巻のすぐあとで
テナーも、娘を嫁にやった、中年の後家さんになってます。
吾朗さんのアニメでヒロインだった少女テルーは
テナーに引きとられているのは、アニメと同じですが
年齢がさらに幼く、虐待の痕もまして痛々しい。

読み終えたその夜、夢を見ました。
どうやら「テルーをならず者の親から守るために
いろいろがんばってる」という内容でんがな(笑)。

夢なので、お話は、とにかく支離滅裂だったんだけども
知り合いの主婦ゴスペルグループの面々が、なぜか登場したり
数年前、田んぼの草取りの手伝いでブヨに猛攻撃され
腫れたところに、塗らせてもらった
生薬入りの化粧水(まほうの水と呼んでた)を
入手することになったり、と
この「ゲド戦記」の世界観と、同じニオイを持つような
アイテムがいろいろ登場しました(ま、こじつければですけどネ)。

自分が、意外にものすごくハマりこんで読んでいたんだ
ということに、あらためて気付かされたわけで(笑)。

いまの自分にいちばん近い、と思われる(笑)
中年オバチャンの視点で、描かれているからなのでしょう。
魔法や冒険のおもしろさというより、もっと人間じみた
共感の部分があって、読みすすめていったような感じでしたね。

 * * *

この巻のゲドは、魔法使いをリタイヤした
どちらかというと、もの静かで穏やかで
不器用そうな、普通のオヤジとして登場します。

はっきり申して、か、カワイイです!

「もっとも知恵ある男でさえゲドに教えられなかった神秘」
を、ある人に教えられるシーンでは「よ~し、がんばれ」って
とても微笑ましく、見守ってしまいました(オバチャンですみません)。

ラストが、また良いですね。
「エイリアン2」のラストを、つい思い出しました。
(まあ、あれは3でガックリするんだけどな)

これを読み終えた翌日
ガマンできずに、図書館に走り、5巻、6巻と
「ほんとうの『ゲド戦記』 英文で読む『アースシー物語』」
という考察本まで、いっぺんに借りてきてしまいましたとさ。

すっかりハマってるじゃん!(爆笑)

さらには、先日いちおう見たんけど「何も言うまい」と思っていた
ジブリの吾朗さんの、アレに対して
ああ、いつもの、あの病気が……。

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ゲド戦記を読む(1)

Ty45ged

本題の前に……。
昨夜の「月イチゴロー」も絶好調。
ゴローさん、髪の毛モシャモシャってなってて
カワイカッタデスネー。
あいかわらず、切り込み隊長デスネー。

「座頭市 THE LAST」
香取慎吾、かっこいいよかっこいいよ。
あのマントがバアッってなびくとこ!
イメージどおりだよ!(あれを、わしゃゲドでイメージしてたのよ!)

先のコメントで、GitSassyさんが書かれていたのと
同じような意味のことを、ゴローさんも言ってましたね。
「お話は暗いのに、何かパワーがあって明るい」みたいなこと。

というわけで、ゴールデンウィーク前半。
「ゲド戦記」(岩波少年文庫)第3巻まで読了!

じつは、衝撃的な事実が発覚しました。
どうやらゲドって「背が低い」らしいんだ……はは。

作者のル・グィンさんが、地の文で2回も
「背が低い」と、描写しています。

あれっ、初登場のときはたしか「他の子より大柄で云々」
というふうに、書いてなかったか?
ひょっとして成長が早めに止まっちゃったのか?
苦労したから、縮んだのか?
それとも、エンラッドの人からみると小柄という意味なのか?
(3巻はエンラッドの王子アレンの視点で描かれている)
さらには、10~20代の若者だったのが
中年を通りこし、いきなり50代近い壮年になっている……。

せっかく、かっこいいゲドの活躍を期待してたのに。
あのマントがバアッってなびくとこは
背が高いから、見栄えがするのに。
ああ、イヤよイヤよ、背の低いシンゴなんて(←何か混乱している)。

……まっ、いいか。

 * * *

個人的には、これまでの3巻のなかで
いちばん、おもしろく読めたような気がします。
たぶんわたし、こういうのが好みなんだわ(笑)。
世間知らずの王子さまと
老いた(←もうあきらめた)魔法使いのふたり旅。

第1巻でも、ゲドとその師オジオンの関わりは描かれていましたが
ここまで冒険を、ともにしたわけではなかったものね。
あと、舞台となるアースシーの世界が
生き生きと、さらに広がりをもってきたような気がします。
ひょっとすると、読んでるほうの慣れもあるのかもしれないけど
それ以上に、書き手がノッてるな、という印象を受けました。

後半の、いかだ族との出会いのあたりは
本当に楽しくて、まるで「ウルルン滞在記」を見てるみたいでした。
「エンラッドの王子アレンが、さいはての海で
 いかだ族の夏至の祭りに出会った」みたいな(笑)。

作品としては、いちばんとっつきやすいと思います。
(ジブリがこの3巻をベースにアニメ化したのもわかる)

あのね、ひとつ提案なんだけど
いまから「ゲド戦記」を、読もうと思っている人があったら
ぜひ「3巻」→「1巻」→「2巻」の順番で、読んでみてくださいな。

「この偉大な魔法使いの、若かりしころにいったい何が?」
というような、いったん過去にさかのぼるような
構成になるのですが、わたし個人としては
そのほうが、ひとつの物語としてもまとまりが出るし
ゲドの人物像が、よりいっそう豊かになるような気もします。

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封印を解く(2)

Ty45ged
「ゲド戦記」
(岩波少年文庫)全6巻を
粛々と読み進めているところ……ということで
予告どおり、描いちゃいました。香取慎吾イメージのゲドっす。
まあ……うまく再現は、できてませんがのう(笑)。

あっ、そうだ。
ひとこと断りを入れておかねばなるまい。
香取慎吾といっても
いま現在の、貫禄のあるシンゴちゃんでなしに
ティーンのころの、怖いもんナシだったシンゴちゃんね。

いやそれが、考えれば考えるほどハマるんです。
どちらかというと、エキゾチックな顔立ちでしょ?
野性味にあふれてるでしょ?
変身するなら、猛禽類って感じでしょ?
コスプレ、めちゃ似合うでしょ?
(ちなみにマイフェイバリットは「東京タワー」ですが何か)

ちょうど日曜の「笑っていいとも」で
TVドラマ「沙粧妙子 最後の事件」の話をなさっていましたが
(んまあ殺人犯役ですって。残念なことに見てないわ)
できればそのころの雰囲気で、行ってもらいたいっす!

あとは、手にしたその魔法の杖を、くれぐれも
「ウキーッ!」と叫んで回させないよう、気をつけることだね。

 * * *

ところでいまは、テナーが登場する2巻を読んでるところです。
そんで、テナーが誰のイメージかと申しますと
ちょうどそのとき「TORICK」の予告やってて

「おまえらにナンタラカンタラ(←忘れた)見せてやる!」

と叫んだ、仲間由紀恵の声が、耳について離れなくなり
テナーの「おい、魔法使い!」というセリフが
すっかり仲間由紀恵的な調子に、なってしまいましたとさ。

あとは、いきなり「ウヒョヒョヒョ!」
笑い出したりさせぬよう、気をつけることだね。
「くるっとまるっとお見通しだ!」とか、言わせないようにね。

 * * *

ちなみに、ゲドの「ハイタカ」という通り名は
英語では「Sparrowhawk」となっていたのですが
これ、じつは「アメリカチョウゲンボウ」という
ハヤブサの仲間だそうです。
「アメリカチョウゲンボウ」は、呼ぶときに舌がもつれそうだ!
正直、ちょっとカッコわるいしな(笑)。

3巻以降、ゲドもだんだん年をとっていくそうなので
ちょうど現在のシンゴちゃんと
同じぐらいの時期も、あったらいいなあ。

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封印を解く(1)

L10

まだ、多忙中ですだ(汗)。ああ~、こんなふうにダラダラしてえ……。

じつはいま、気分転換がてら「ゲド戦記」(岩波少年文庫)
全6巻を、粛々と読み進めているところ。

人にすすめられたのがきっかけなのですが
本音を申すとわたし、ハイファンタジーの類が大の苦手(汗)。
「指輪物語」も「ナルニア国」も
そしてこの「ゲド戦記」も、あえて避けてきた作品なのです。

でも「ゲド戦記」の作者ル・グインの
他の作品(「闇の左手」「ロカノンの世界」など)
は、ちゃんと読めているわけだし
今回、その「苦手」の理由も、わかるかもしれないし
ちょっとチャレンジしようと思ったわけなの。

あ、その前にいちおうジブリのアニメのほうも見ました!
この話はまた、別の機会にするとして……。

読んでいて、なんとなく思ったのは
とてもイメージを映像にしづらい、ということです。
自分で行間をふくらませて読んでいかなきゃならない。
しかも、魔法とか、竜とか、いままで見たことないものをです。

わたしは、必死でイメージを固めようと努力しました。
このあたり、漠然としたまま読み進められる人のほうが
有利だと思います。
「有利」っちゃあ、妙ないいかただけども
つまり、ここでどういう会話を交わしたのかな、とか
どんな表情を作ったのかな、とか
いちいち考えないと、気になるタチの人間としては
1ページ読み進めるだけでも、そうとう手間がかかるのです。
気分転換どころか、どっと疲れる脳の重労働です。

仕方ない、とわたしは思いました。
じつはこういうときに、とっておきの秘術があるのです。
あけっぴろげにいうと「裏ワザ」です(笑)。

さてその、とっておきの秘術とは……

「香取慎吾」の投入(爆)。

 * * *

じつは、わたしの場合、これまで
既成の作品を読むにしても
自分のオリジナルの話を作るときでも
イメージが固まらなくて、煩悶している状況で
「香取慎吾」というものを、そこにポーンと投入すると
ふしぎと頭のなかで、何かが明るくはじけたり
歯車にオイルを注したかのごとく
何かが、軽快に回りはじめたりしてくれるのです。

それに気付いたのち
しばらくわたしは、それに没頭しました。
彼を、イマジネーションとクリエイションの守護神として奉り
彼のカオがついたファイル(コンサートにて購入)を
アイデア収集専用にし、行き詰まったときは
そのカオを、じっくりたっぷり拝んだりなどして
日々その恩恵を、ありがたく受けていたのです。

ところがある日、それではマズイということに気付いた。

とにかく、出来たイメージが
誰でもかれでも、みんな「香取慎吾」に、なってしまうのです。
これはもう、オノレを楽なほうに楽なほうにと
仕向けていた報いでしょう。

そしてある日、わたしは泣く泣く(うそ)決意したのだった。
彼を、封印してしまうことを……。

 * * *

しかし今回
この「ゲド戦記」だけは、本当に手こずっています。
とうとう封印を解くことにしたわけです。
(このへん「西遊記」の玄奘三蔵になった気分ね)

ウッキィーーーーッ!

あらやだッ、入ってくる、入ってくる!
若き魔法使いゲドのイメージがスルスルと、スルスルーッと!

つづく。次回はイラスト付!(……って、忙しいんじゃなかったんか?)

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シャーロック・ホームズ(2)

忙しい日々がつづいております。
ブログの更新も、遅れがちでスミマセン。

Ty37goro

イラストは、名探偵つながりということで……。 

映画「シャーロック・ホームズ」の話をしているうちに
ホームズについて、いろいろ熱く語りたくなってきました
ということでしたね(笑)。

まず、ジェレミー・ブレッド主演のTVシリーズ!
「シャーロック・ホームズの冒険」

なつかしいなあ。
NHKでやってたのを、よく見ていましたねえ。
美術や衣装がとてもステキで……
ホームズの声が、露口茂さんでねえ。

ただし、自分がどの作品を見てどの作品を見ていないのか
きちんと把握は、できてません。
それでね。
ふたつ、どうしても忘れられないエピソードがあるんです。
いったい何の話なのかは、ちょっとわからないんだけれども(笑)。

 * * *

ひとつめ!
ホームズとワトソンが、事件を手がけるため
ロンドン郊外のお屋敷まで、出かけます。

現場に到着して、立派な紳士であるワトソンが
まず、お屋敷の持ち主や、警察の責任者の人と
きちんと挨拶を交わしている、その後方で
ホームズは虫メガネ片手に、嬉々として花壇へズカズカ。
「おいおいおい」って、思わず突っ込んじゃいました。

ふたつめ!
クリスマスのお話です。
ホームズとワトソンが、互いにプレゼントしあって
「見せあいっこしようよ」と、いうことになります。

そりゃあこの時代、ロクに娯楽のない時代ですし
クリスマスは特別なイベントだ、というのもわかります。
だけど、それでもですよ。
大のオトナが、ふたりで暖炉の前で、楽しそうに
ファッションショーやってる姿を、想像してくだしゃんせ。
ああもう、かわいらしすぎだわ!(笑)

この「シャーロック・ホームズの冒険」シリーズ
どうやら地元の図書館に、DVDが揃っているみたいです。
(あっ、いま気付いたけど、GyaOでも配信されてる!)

そっかあ。見ようと思ったら、見られる環境にあるのね。
とにかくこれらを、片っぱしから見ていけば
いつかは「これだったのか!」っていうことができるのね。

……ゴメン、めんどくさいっていま思っちゃった。テヘ。

 * * *

次に原作といきましょう。
原作において、いろいろ名作はあるのだけども
特に印象に残っているのは以下の作品。

「バスカヴィル家の犬」
わたしが、シャーロック・ホームズに出合った最初の作品。
推理モノというより、怪奇モノとして読みました。
底なし沼がめちゃめちゃ怖かった。
なぜか子どもって「底なし沼」という響きに惹かれるよね(笑)。

「黄色い顔」
(「回想のシャーロック・ホームズ」収録)
めずらしいことに、ホームズが失敗しちゃいます。
子どものころ読んだときは「かっこわるい」って
思って、ちょっとガッカリしたんですけど
大人になってから読んで、この失敗したところが
なんかいいなーって、思うようになりました。

 * * *

そして、わたしのように腐りきった視点で見るとしますと
やはりこの作品を置いてほかにないだろう!

「瀕死の探偵」
(「シャーロック・ホームズ最後のあいさつ」収録)

ワトスンはある日、ホームズが瀕死の重病にかかっていると
ハドソン夫人から聞き、ベーカー街を訪れます。
ホームズは、衰弱しきっています。
どうやら、東洋の伝染病にかかったらしい。

心配するワトソンに、ホームズはわけのわからないことを言います。
錯乱して変なことを口にして、声を荒げたりします。
ワトソンは、これまで見たことのないようなホームズの姿に
もう、気が気ではありません。

そんなワトソンに、ホームズは
とある熱病の専門家を、連れてきてくれと頼むのです。

いやあ、これはとにかく読んでもらうしかないスね!
ホームズのワガママっぷりとか、ワトソンの心配っぷりとか
もー、萌え萌えなんですから!

 * * *

そういえば、すっかり忘れてた。
「相棒」の感想を書くっちゅうとりながら
ぜんぜん書いてなかったやん!
はよう書かんと、忘れてしまうやん!
Lとのコラボレーションの続きもやりたいのに
あああ、書くヒマないやん!

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 ←24枚組のちょー豪華版!

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ダ・ヴィンチ・コード

05

イエーイ、みんな元気? わたしはたぶん元気!
このブログは、自動更新されてまーす。
某所でカンヅメってるけど、無事に帰れることを
祈っていてくれ! あははは!

この際なので、今週は本週間にしちゃおう。

ダン・ブラウン 「ダ・ヴィンチ・コード」(2004 角川書店/2006 角川文庫)

 * * *

ルーヴル美術館の館長・ソニエールが死体となって発見される。
死体は、ダ・ヴィンチの有名なスケッチ
〈ウィトルウィウス的人体図〉を模した形で横たわっていた。

ハーヴァード大学教授で、宗教象徴学の専門家ラングドンは
その夜、館長と会う約束をしていたということで
警察より捜査協力を求められる。

そこへ駆けつけたのは、暗号解読官のソフィー。
彼女は、ラングドンにこっそりと
「あなたに危険が迫っている」という
メッセージを送るのだった。

 * * *

友人が貸してくれた本なのですが
ずいぶん厚めだし、上下巻になってるし
一週間ぐらいかけて読んでいいかな、と思ってたのに
いったん読みはじめると、止まらなくなって
お仕事ほっぽりだして、2日で読んでしまいました(笑)。

なんつーか、抱いてたイメージと違った。
宗教をモチーフにしていることだし
もっと重厚な感じの、小難しいお話だと思っていたんですよ。
意外に軽くて、いい意味に俗っぽい(笑)物語でした。
スピード感があって、読むのにぜんぜん疲れない。
じつは、事件の真相に行き着くまでの時間って
わずか1日しかたってないんですね。

それが上下巻(文庫では3冊分)にまたがる
大長編となってしまったのは
歴史、宗教、美術などに関する
膨大なウンチクが、延々と展開されるからです。
これもすべて、謎を解決するために必要な知識なので
だまって読んでいくしかないんですけども。

なんとなく「京極夏彦っぽいな」って思いました。
両者を読み込んでいる人には
「違うよ!」と、言われそうだけど(笑)。
これだけのウンチクを並べられる知識と
読者を、最後までつかんで離さないテクニックはさすが。

〈ウィトルウィウス的人体図〉は
たぶん、作者がこれをやりたくって
あとから理由付けやったんだろうというのが
ミエミエなんですけど(笑)。
ああいう状況でなくても、あの大きな円を描くの大変だと思うし。
だけど、これのおかげで
ケレン味がたっぷり出たので、よしとしましょう!
(映画の予告編でも使われるほどだしね)

「最後の晩餐」は、映画の公開当時に
いろいろな番組で特集されてて
「本当はこんなんだったんだ!」という驚きが
正直、あまりありませんでした。
それになんたって、わたし仏教徒なもんでな。

「イエス・キリストは、神だった」といわれるより
「イエス・キリストは普通の人間だったけど、素晴らしかった!」
と聞いたほうが、わたしはスゴイと思うんですけど
やっぱ、それじゃダメなんですね、キリスト教というのは。

あ、ちなみにわし「聖☆おにいさん」大好き!
手帳にブッダとイエスふたりのシールも貼ってるの。うふ。

「ダ・ヴィンチ・コード」の話に戻ろう(笑)。
小説がおもしろかったので、映画のほうも見たいです。
ルーブル美術館のシーンなんかは
実際に見て「こんなのか」って、確認したいし
イアン・マッケラン(ガンダルフ~!)が
大金持ちティービング役というのも、そりゃ楽しみですもの。
それにしても、もし本を読まずに、先に映画を見てたら
きっと、わかりにくかったでしょうねえ……。

 * * *

おまけ。
そういえば、日曜に「JIN-仁-」を見るはずなのを
忙しくてすっかり忘れていたことに、いま気付きました。
バカバカ、わたしのバカ。

Tc0205
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