演劇・イベント

肉体とりぼんと同潤会

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01

三ケ日が開けてそうそう、急性胃腸炎にかかりました。

一瞬「ノロウィルスか!?」と、思ってビビリましたが
どうやら、風邪によるものだったみたいです。
お正月のご馳走を前に、数日間はダイエット気分。

いやあ、それにしても肉体ってすごいね。
本当に必要ないときには、食べ物なんて受けつけないんですもん。

なんか栄養つけたほうがいいかなと思って
食欲ないところに、ムリに入れたら
「こっちは自分の免疫力でがんばっとるとやけん、余計なことせんでー!」
とばかり、上から下からダァーーーーッ……(笑)。ああ……ご馳走もったいない。

だけど回復期になり、栄養が必要な時期がくると
ふしぎにちゃんとお腹が空くんですよね……。

 * * *

まあ、そんなわけでしたが、よくなりましたので
1月6日、お芝居を観に行ってきました。

渡辺えり(渡辺えり子改め)作 「りぼん」
小劇場スタイルの音楽劇で、観客は300人。

「……あれ?」とか思ってるうちに、いきなり始まりました。
ぶわっとふくれ上がるような、登場人物全員による群舞。
舞台と観客とのあいだがかなり近く、とにかくすごい迫力です!

物語が進むにつれ、ちょっとわけがわかんなくなってきました。
時系列が複雑で、登場人物もかなり多いためです。

途中「あれがこうなって、そっちはああで」と
頭の中で整理しようと試みましたが、すぐにあきらめました。
「ああもう、考えるのはあとにしよう」と、思いました。
とにかく目の前のパフォーマンスが、あまりに見事だからです。
至近距離で生で宙返りって、人間、ものすごく興奮するものなんですね!

最近は、映画やゲームなども、技術が発達して
何でもすごくリアルに、迫力満点に作られたりしていますが
それらとは、なんだかちがう気がします。
もっと根源的な部分を、グイグイ押されている感じです。
人間の肉体の前においては、きっとヘタな理屈はいらないのです。

それにご安心。ラストでは、すべての物語がきちんと集まってきますので
わけがわかんないまま終わる、ということにはなりません。
例えばジグソーパズルで、ピースの全部がハマっていなくても
だいたいの絵が出来てくると「ああ、ゴッホのひまわりだな」とか
わかってきますよね。なんだかちょうどそんな感じ。

パンフを眺めたり、あとで思い返したりすることが
その残ったピースを埋めていく作業になる、と思うのですが
その作業も、あまり急がなくてもいい気がします。

この作品のタイトルであり、テーマにもなっている
あの青いリボンは、未来につながっている存在ですから
これから、わたしたちが生きていれば
何度もあのリボンに、めぐり会う機会があって
そのたびごとに、ピースをひとかけらずつ埋めていくのもいい、と思います。

 * * *

余計なことを、もひとつ。

東京近郊の人にとっては、あれは常識なのでありましょうが
ここ、東京から遠く離れた九州の地方都市に
「同潤会アパート」と聞いて、すぐにピンとくる人が(とくに若い人など)
どのぐらいいたのであろうか……と。

そんなわけで、おせっかいにも「同潤会アパート」の
簡単な説明をさせてくださいっ!(近代化遺産萌えでスミマセンッ)

え、コホン。同潤会アパートとは
1923(大正12)年の関東大震災後に発足した財団法人、同潤会が
東京や横浜に建設した、鉄筋コンクリート集合住宅のことです。

電気・都市ガス・水道・ダストシュート・水洗トイレなどの施設が充実しており
かなり近代的で、時代の最先端をいくものでした。
デザインもモダンで、いまだに古さを感じさせない優れたものが多くありました。
しかし年月が経ったいま
老朽化がひどくなり、都市のあちこちにあった同潤会アパートは
そのほとんどが、取り壊されてしまいました。

「りぼん」の舞台となった「同潤会青山アパート」は
現在、あの「表参道ヒルズ」として生まれ変わっています。
ヒルズの一角には、同潤会アパートの外観が再現された部分もあるとか。

また、ありし日の姿も
ひょっとしたらカラオケのバック映像などでお目にかかれます。

先日「ラムのラブソング」を歌ったところ、バックはこの青山アパートでしたよ(笑)。

Tc0106
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ウエディング・ママ

05

先日より、木の実ナナ主演の舞台「ウエディング・ママ」
「デトロイト・メタル・シティ」の試写会と
溜まったお仕事そっちのけで(汗)遊びまくりの泉美トモでーす(エヘッ)。

やっぱ仕事ばっかしてるとバカになるから
神さまがきっと「遊べ」「人生を楽しめ」と指令を出しているんだわ!
というわけで、本日は
アトリエダンカンプロデュース、舞台「ウエディング・ママ」レビュー。

原作はアメリカの作家オリビア・ゴールドスミスの「MARRYING MOM」。
脚本・福島三郎、演出・宮田慶子。

 * * *

ニューヨークに住む3人の姉弟。
キャリアウーマンの長女シガニー(香寿たつき)
失業中のダメ亭主に悩む、次女シャロン(平田敦子)
ゲイの恋人との共同事業が瀬戸際状態の、弟ブルース(新納慎也)

彼らのもとに、フロリダに隠居していた
70歳の母親フィリス(木の実ナナ)がやってくるという知らせが舞い込む。
あわてる3人。自分のことで手一杯なのに、誰もママの面倒なんて見たくない!

そこで企てたのは「ママを玉の輿に乗せる」という計画。
どっかで大富豪をつかまえてきて
ママと再婚させる、というとてつもない計画なのだ!

 * * *

「木の実ナナ=ミュージカル」という図式が、脳内にできていたわたくし。
ずーっと「どして歌わないんだろ?」って思ってたんですけど
あとで資料を見たら、どこにも「ミュージカル」とは書いてなかったわ(笑)。

なぜそれを思ったかというと
物語の冒頭に場面転換が続き、そのために妙な間が空いて
それが、すこし散漫な気がしたからです。
ババーンって歌って、状況もある程度それで説明しちゃって
物語に一気に引き込んでくれたらいいのにって、思ってたんですけど。
(あそうか、でもミュージカルじゃなかったのよねえ…笑)

でも、登場人物が出そろってからは、すごく楽しくなってきました。
とくに、フィリスの親友シルビア(鷲尾真知子)がかもし出す
田舎のばあちゃんムードや(ちなみに木の実ナナは関西オバチャン風)
次女シャロンのダメ亭主バーニー(加藤満)の、イラつかせぶりは
ワキ役好きのわたしにとって、超ツボで。

それに、ブルースと恋人トッド(船木壱輝)のあいだに
割り込もうとする人物が現れてからは
もーこっちも目が離せないって感じでッ!

ストーリーは単純に楽しめるおとぎ話、細かいこというのは野暮ですね。
ハッピーな第一幕の終わりに、やっと歌って踊るシーンが登場して
わたしもホッとひと安心しました(笑)。

第二幕になると、ママから登場人物のひとりに焦点が移り
物語が、がぜん深くなっていきます。
みんなが抱える等身大の迷いや悩みを、ちゃんと描いてくれてます。
解決方法は、まあ、お芝居の中なんだからこれくらいおとぎ話でいいや!

そして、ハッピーすぎるぐらいハッピーな歌と踊りのフィナーレ!
ブルースとトッドのあいだでも
何かいろいろ起きてたみたいだけど、いまは超ラブラブなのよ!(ウフッ)
あああ、ふたりのラヴなストーリーを妄想、妄想しちゃっていいですかッ?

……あ、楽しむところ間違ってますか。そうですか。

Tc0117
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Blog Action Day

Ty17l09経済格差のひとつの例であります(笑)

「Blog Action Day」というイベントが
行われていたのを、ついさっき知ったのだけれども。

このイベントは、地球規模のさまざまな問題について
ブロガーが、それぞれ感じたことを投稿するというもので
ホントの開催日は、10月15日だったそうなんですけど
まあ、細かいことは、気にするまい。

今年のテーマは「貧困」ということ。

たまたまですが
昨日わたしは、環境関連のイベントに
ほんの数時間だけど、お手伝いとして参加してきたところです。
去年の「Blog Action Day」のテーマは「環境」だったそうですし
「貧困」も「環境」も、問題の根っこは一緒ということで
ひとくくりにして、考えてみようと思います。

 * * *

いや、それがですね
つくづく、いろんな人がいるもんだと思いましたのよ。

ブースで留守番をしていると
おじさんがやってきて、何かいろいろ話しかけてくるんです。
こちらも「はい」って愛想よく応えたりするんだけど
何か、会話の中身がすれ違ってる印象なんです……(汗)。

おじさんは、10年ぐらい環境運動をやっているらしく
アドバイスのつもりだろうか
何かゴチャゴチャ(上から目線で)言ってるんすけど
正直、こっちはめんどくさくなっ……(以下略)。

おじさんは喋るだけ喋って、次のブースへと移り
そしてまたそこで、何か喋っているのです……(汗)。

そういうタイプのおじさんが、2人ばかりいたんですわ。

何なのでしょうか。
あの、対話のできない感じは。

10年やってて、あんな様子で
他人とうまくやっていけてるものなんだろうか。
(初対面でドン引きなのに!)

「環境」に関しても、その他のあらゆる問題に関しても
けっきょくは、人とのつきあいの中で
推し進めていかなければならないものです。

さきほどの問題の根っこが一緒、というのは
「貧困」「環境」も、もとはといえば
経済システムとか、地球の循環システムとか
本来ならぐるぐる回って常に動いてなければならないものを
それがどこかで滞ってしまい
逆に弱い部分に、そのしわよせがきているという状態に
ほかならないからです。

コミュニケーションも同じで
意思の疎通がうまくできずに、滞ってしまうと
どこかで、それがしわよせになってくると思います。

あの、対話のできない感じは
けっきょく「他人の話はどうでもいい」みたいなことの表れで
ついては「他人のことはどうでもいい」ということなのでしょう。

人は問題うんぬんより先に、それを言ってる人がどうか、というほうを
どうしても見てしまいますから
あのおじさんたちに、罪をかぶせるわけではありませんが
正直、ああいう人がいると「環境問題はうっとーしーな」と(笑)。

で、つくづく思ったんです。
世の中のあらゆる問題のもととなっているのは
おそらく、人の想像力の貧しさなんだよね。

皆さんに、奇想天外なファンタジーを作ることを
求めているわけではないです。
ちゃんと「他人のこと」に思いを馳せられる
その想像力があれば、それで充分だと思うのです。
また、物事を表面だけでとらえず
背景にあるものを、想像できるような力を持つことができれば
おのずと、人の意識の流れは変わると思います。

地球規模の問題は、他人まかせじゃ絶対に変わりません。
もちろん、ひとりでは世界は変えられない(by L)。
それこそみんなが力を合わせて、どげんかせんといかん(by 東国原知事)。

でもそのためには、力を合わせるための働きかけ
意識の変革を、どうやっていくかが
まず、重要な課題なのではないかと思いました。

 * * *

「Blog Action Day」の
「貧困」という本来のテーマからは、ちょっとズレてしまったが
おまけにこのtomtitってのは、わたしの妄想専用ブログ(笑)なんだが
まあ、細かいことは、気にするまい。

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ジブリの絵職人

Ty17l08

ポーニョポーニョ……あ、偽のポニョ……

「ジブリの絵職人・男鹿和雄展」に行ってまいりました。
男鹿さんの、あまりの画力に圧倒されました。
興奮のあまり、ずっと友人と喋っていて
周りは、さぞかしうるさかったろうと
ハタ迷惑だったろうと(汗)。

同じ構図の作品が、2枚あったりします。
おそらく、各シーンのイメージを検討するために描かれた
「美術ボード」と呼ばれるラフスケッチと
それをもとに描いた、本番の背景イラスト。
ラフといっても、サイズが小さいだけで
本物さながらの、丹念な手の入れようです。

「となりのトトロ」の美術ボードに
宮崎駿監督の字か、男鹿氏の手によるものかはわかりませんが
鉛筆で、ダメ出しが書いてありました(笑)。
「光の方向がちがう」とか「地面をもっと暗く」とか。
だけど、仕上がった背景イラストは「なるほど」と思えるもの。

あと、どこに使われていた背景なのか
わからないものも、たくさんありました。
おそらく、映画になると、ほんの数秒のショットだったとか
物語に入り込んでいて、背景など全然見ていないあたりだとか
そういうことなのでしょうが
たとえそういうシーンでも、背景は必要なわけだから
それはもう、地味なうえ大変な仕事なんだろうな、と思います。

他人の頭の中にあるものを
具現化しなければ、ならないわけですよね。
いくらうまく描けたと思っても「ぼくのイメージはこうじゃない」
と言われれば、やり直さなきゃならないわけだし。

 * * *

先日、そんな会話を、また別の友人としていて
むかし「もののけ姫」のメイキング番組で見た
宮崎監督の話題になりました。

アニメーターさんが
アシタカが藪を突っ切って駆け下りるシーンを描いたわけです。
それに宮崎さんが、ダメ出しをしたわけです。

「アシタカのような前向きな青年は
 駆け下りる際に、うつむき加減になるわけがない
 ここでは顔をきっぱり上げて、前のめりになるぐらいに走るべきだ」
と、そんなふうなことを言ったわけです。
(これ、もし実写だったら役者さんは大変だよ。
 藪のなかを、顔に当たるのもかまわずガーッて突っ切るんですから)

けっきょくそこは、宮崎さん本人が描き直したんだっけな?
ちょっとそのあたりは、未確認なのですが
完成したシーンは、迫力のあるすばらしいものでした。
たしかに、アシタカのキャラクターを反映する描写でした。
当時は「なるほど~」と、ものすごく感心したんです。

で、今回そんなことを思い出して話していたら
素朴な疑問が、浮かんできた。

「果たして宮崎監督は、アシタカのそういう性格というものを
 しっかりアニメーターさんに伝えていたのか?」

紹介番組などで見る、宮崎さんは
いつも、とてもマイペースなかたのようですし……
脚本なんかも、かなり試行錯誤しながら作っているようですし……
あの状況において、アニメーターさんが、宮崎さんから
アシタカの基本的な性格についての説明を
ちゃんと聞けていたようには思えない。
というのが、数年たっての新たなわたしと友人の解釈(爆笑)。

だけどこういうことも、経験を積んでいけば
相手の「これを表現したい」というニュアンスは
カンで、わかるようになってくるのかもしれません。

 * * *

作者が、内面に持っているイメージの
どれぐらいの量を、作品に反映させることができるか。

もちろんそれは、本人の才能がいちばん大きいのでしょうが
それ以上に、まわりの人々との意思の疎通がどれだけできるか
ということにもつながってくると思います。
映画や、アニメなど
多くの人がかかわらなければ完成しない芸術なら、特にそうです。

宮崎駿氏の、天才的なイメージをあそこまで見事に具現化した
男鹿和雄さんの能力は
表面に見える、技術的なものだけじゃなくて
ココロの奥にあるような、見えない何かなのかな。
と、そう感じました。

Tc0127
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 ←DVDも出てる!

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